オービスの速度違反は車線をまたぐと測定不能?

11 10月 2017

どうなんでしょうね~? ほんとのところ?

2017年、最近のクルマは性能がよくって100km/hなんてすぐです。

わたしが居住する神奈川県横須賀市の横浜横須賀道路にも1か所オービスの設置があります。航空事故調査官時代には、各地の県警に大変お世話になっており、実際事故現場に行くのは、県警におんぶにだっこ状態でした。仲良くなった警察官(警部補)に聞いたのですが、「大野さん、オービスは大体時速130kmくらいにならないと作動しないようになっているんですよ~」と。

そこで、標記件ですが、ほんとですか? 以下ラジオライフ.comの記事から転載します:

 (文/今井亮一 配信期日不明)

オービスの速度の誤測定を争う裁判

高速道路や一般道路に設置された無人式の自動スピード取り締まり装置が「オービス」です。以前は、オービスには10.525GHzのレーダー波を使って車速を測定する「レーダー式オービス」と「Hシステム」が主流でした。

しかし近年、主流となっているのはレーダー波を使わずに、道路に埋め込まれたループコイルによって測定する「ループコイル式オービス」「LHシステム」です。

そんなオービスに関して、10年以上前は速度の誤測定を主張して争う裁判がよくありました。その裁判に「オービスの専門家」として証人出廷したメーカー社員が、こんな証言をしたことがあります。

オービスでは速度が判定しづらい

「違反車両が写真の真ん中から大きく外れ、隣の車線との間の白線を跨いでいるような場合、警察が立件しないこともあるようですね」。

警察は、裁判でうるさい弁護人から突っ込まれることを嫌い、判定が面倒な写真はボツにすることもあるらしいとか。ただし、本当にボツにしているかどうかは現時点では判明していません。

たしかに原理的には、車線真ん中の白い破線上を走行するとオービスでは速度が判定しづらいかもしれません。もちろん実行は禁止です。(文/今井亮一)

オービスの種類

レーダー波のオービス

レーダー式オービスはその名の通り、10.525GHzのレーダー波を使って車速を計測する取り締まり機です。

向かってくるクルマに電波を照射し、その反射から車速を計測。違反車両の撮影は、レーダー部奥の路肩や中央分離帯などに設置されたカメラにて行います。

現在は老朽化が進み、全国的には数は減少傾向にあるのは事実。とはいえ、秋田や宮城では現役で稼働しているので、油断はできません。なお、GPS機能のない旧型レーダー探知機でも感知できます。

オービスのレーダー波を常時発射

レーダー式オービスのレーダー部は、路面に向けて30度の角度で設置。10.525GHzのレーダー波は常時発射されており、GPS非搭載の旧型レーダー探知機でも検知可能です。

撮影部はレーダー部の先、路肩や中央分離帯などに設置されています。違反車両は、赤外線ストロボとフィルムカメラで撮影される仕組みです。

古くからあるだけにレーダー部・撮影部のバリエーション、設置パターンは豊富。なお、レーダー部が丸型は松下通信工業製(現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)、角型タイプは三菱電機製です。

画像出典:Wikipedia ラジオライフ.com

ループコイル式オービスを目視確認するのは困難

「オービスⅢ」に始まる日本の自動取り締まり機の直系がループコイル式オービスです。ループコイル式はレーダー波といわれる電波でなく、道路に埋設されたループコイルの磁気で計測する仕組みです。

ループコイル式の目視確認が困難

ループコイル式オービスは、アスファルト内に埋設された磁気センサーにて車速を計測し、その先にある赤外線ストロボとカメラにて記録。この記録部は、路肩や中央分離帯にひっそりと設置されており、周囲に溶け込んでいるため走行中に目視で確認するのは困難です。

ループコイルは、記録部の手前約60mのアスファルト道路内部にセット。溝を切って埋め込まれているため、事前情報なしに目視のみで把握するのはほぼ不可能です。速度違反車両は、その先にある白線部にて撮影されます。

記録部はループコイルの先、路肩や中央分離帯などに設置。違反車両は、赤外線ストロボとCCDカメラ及びフィルムカメラで撮影されます。

画像出典:Wikipedia ラジオライフ.com

このオービスというものに、なにか嫌らしいものを感じるのはわたしだけではないと思います。わたしたちはお互いの善意を前提にして自動車を運転しています。たしかにルールを故意に守ろうとしない輩がたくさんいます。その人たちのためだといえるかもしれません。

しかし、わたしが良く使う横浜横須賀道路など、制限速度が時速80kmです。しかし、波が時速90km~100kmになることは良くあります。ホントによくあるんです。そして例えば先行車がトラックで積み荷がぐらぐら揺れて危なっかしい!早く抜かねば。そのとき例えば時速110kmになったとしましょう。これって、速度違反30km/hですよね。このような状況であった場合、警察官なら話を聞いてくれますよね。しかし、オービスは機械。話を聞いてくれることはありません。

 

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