高知白バイ死亡事故 (証拠のねつ造疑惑)

24 2月 2018

「高知白バイ事件」は、2006年3月3日午後2時30分頃、高知県高知市(事故当時は吾川郡春野町)で、(白バイ進行方向の)道路左側のレストラン駐車場から国道56号の交差点に右折横断進入しようとしていたスクールバスに、高知県警交通機動隊の巡査長が運転する白バイが衝突、白バイを運転していた巡査長(当時26歳)が、胸部大動脈破裂で死亡しました。大変な事故です。

結論からいうと:このバスを運転していた運転手の側方不注意義務違反で1年4か月の実刑判決でした。

裁判での被告側の主張は、「左右の安全を十分に確認してから国道に入った。左から来る車をやり過ごすため道路中央で停止中に白バイが突っ込んできた」というもの。一方、検察側の主張は「安全確認を怠り、国道の中央分離帯に向けて低速で進行中、白バイに気づかないまま白バイと衝突。急ブレーキをかけ白バイをおよそ3メートルひきずりながら進んで停止した」というものだった。

それでバスは動いていたのかいないのかということが裁判の焦点となり、バスのタイヤのスリップ痕が決め手となって、運転手側の敗訴が確定しました。

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裁判の途中で、バスのスリップ痕は「警察の捏造」という意見が提出され、すったもんだの争いになりました。そして結局、全く科学的ではない、見物人が見ている中で捏造はできないとか、県警は絶対捏造しませんとかの意見を採用しました。弁護側は:

これまで弁護団、検察、地裁による三者協議が続けられる中で、裁判所から証拠写真のネガフィルムを入手。フィルム鑑定の権威である千葉大学名誉教授の三宅洋一氏に鑑定を依頼した。三宅氏は警察庁科学警察研究所の顧問をしていた鑑定の第一人者でもある。

その結果について石川氏は「三宅先生自身の写真解析ソフトを使うと、より鮮明に痕跡が浮かび上がる。三宅先生自身もスリップ痕ではなく絵である。何らかの液体で描いたものであると鑑定書で断言されています」。さらに光学顕微鏡などで解析されたネガの中に、画像そのものを作り替えた合成写真もあったという。

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画像出典:Wikipedia タイヤには溝があるので、その溝がスリップ痕に残らないのはおかしいですね。

画像出典:Wikipedia

白バイ隊員は、殉職したとして遺族に1億円の保険金が支払われています。もし、白バイ隊員にも過失があれば「自損事故」としてこれほどの保険金はでません。

画像出典:Wikipedia

 

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