総額90億円! オークションで落札された11台の魅惑的なクラシックカー

31 8月 2017

クラシックカーは確かに美しいです。昔の人が精魂込めて作った動く芸術品。 でもね、1億円だの2億円だの挙句の果ては16億! 払う気は起きませんね。お金もありません。だって、エアバッグはおろか3点式シートベルトもろくについていません。普段使いできねーじゃん。もっとも10億円のクルマを普段使いしねーか。

米国カリフォルニア州モントレー(俳優のクリント・イーストウッドが一時市長を務めたところです)のペブルビーチ(ここはUSオープンが開かれるLINX-海岸沿いの有名なゴルフコースがあります。緑の絨毯を敷き詰めたようにきれいなところです。このコースでプレイするには隣接のホテルに宿泊するのが条件です。2017年、いまいくらしているのかなぁ?)・・・・・・

シーズン料金
税、リゾートチャージ&
コーディネーション代込み
お一人様の料金

The Lodge at Pebble Beach

ザロッジアットペブルビーチ

ガーデンビュー

Inn at the Spanish Bay

インアットザスパニッシュベイ

ガーデンビュー

シングル ツイン シングル ツイン
2泊1ラウンド
ペブルビーチ1ラウンド
$2525 $1560 $2255 $1420

おおー!調べたら1ラウンドプレーするには、最低3泊しなければいけないようです。http://www.golfleisure.com/us_golf_resort/california/pebblebeach/

凄い値段ですね! わたしがカリフォルニアに居住していた1989年頃は、煩いこといわずに$100ドルでプレーできました。そのころからUSオープンやっていたのですよ。ちなみにロスアンゼルスからモントレー経由、サンフランシスコ、ナパバレーでロスアンゼルスに帰ってきたときは、約2000kmくらい走り新車のニッサンマキシマ(日本名セフィーロ)のAT(自動変速機)が壊れました。(笑)

・・・・・・・で開かれた自動車展示会(ペブルビーチ コンクール ド エレガンス)に、地球上で最も高価なクラシックカーの数々が集結しました。そこで開催されたオークションに出品されたのは、歴史的なレースカーから超希少な特注スポーツカーまで名車ぞろいです。そのなかでも魅惑的(?)な11台を、『WIRED』US版(米国の自動車雑誌)が選びました。

#1:1950年式「Ferrari (フェラーリ)1666 MM/212Export “Uovo”(イタリア語で卵) 」 PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S

画像出典:Wikipedia WIRED.jp

まるで卵のような見た目であるがゆえに、イタリアの工房が「uovo」(イタリア語で卵の意味)というニックネームをつけました。この形状は、空気抵抗を減らして最高速度を高めるための工夫です。勿論、風洞実験などしていませんので、デザイナーの空想でしかありませんけれど。クリスタルガラス製で直立気味のフロントウィンドウと、車体後方に位置する運転席は、如何にも昔のスポーツカーです。前が完全に見えないので、車体感覚が掴めず、さぞ運転しにくかろうと思います。落札価格は何と450万ドル(約4.9億円!)です。PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S(オークションで有名なサザビー)

#2:1970年式「Porsche 917K」

画像出典:Wikipedia wired

画像出典:Wikipedia ポルシェ917の水平対向12気筒エンジン

これはとても有名な1台。約25年間も所在が不明になっていました。水平対向8気筒エンジンにさらに4気筒を足したレーシングエンジンである12気筒エンジンのポルシェ917は、1971年公開の映画『栄光のル・マン』でスティーヴ・マックイーンの乗車したクルマであり、撮影用のカメラカーとしても使われました。その後、パリにある倉庫にしまわれたまま、2001年まで忘れ去られていました。それから入念なレストアが施され、ようやく日の目を見ることになりました。落札価格は1,408万ドル(約15.4億円!)。ほおー! PHOTOGRAPH COURTESY OF Mathieu Heurtault/GOODING & COMPANY

#3:1966年式「Ferrari (フェラーリ)275 GTB/C」:

画像出典:Wikipedia WIRED

12台造られたうちの1台。超軽量のアルミボディと、薄いアクリル樹脂の窓を備え、室内は簡素です。V型12気筒エンジンを搭載しています。落札価格は1,452万ドル(約15.9億円)。アメリカ人が落札したとは限りませんが、結局自分で所有して楽しむというよりも投機目的ですね! PHOTOGRAPH COURTESY OF MATHIEU HEURTAULT/GOODING & COMPANY

#4:1961年式「Ferrari (フェラーリ)250 GT SWB Berlinetta(ベルリネッタ)by Scaglietti(スキャグリエッティ デザイン) 」

画像出典:Wikipedia WIRED

 カリフォルニア在住のフェラーリ収集家が70年代から収蔵していたもので、生産された167台のうちの1台。操縦性向上のためにショートホイールベース化されているが、シャシーやエンジン、動力伝達機構などは完全にオリジナルを保っています。落札価格は830万5千ドル(約9.1億円)。なんかもう驚かなくなってきました。フェラーリばっかし。 PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S

#5:1955年式「Ferrari (フェラーリ)121 LM Spider(スパイダー) by Scaglietti(スキャグリエッティ デザイン)」

画像出典:Wikipedia WIRED

1950年代の半ば、このフェラーリと直列6気筒エンジンの組み合わせは絶好調で、レースで競合していたメルセデス・ベンツやジャガーに冷や汗をかかせていました。最高時速は181マイル(約時速291km)を誇りました。落札価格は572万ドル(約6.3億円)になりました。PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S

#7:1959年式「Ferrari (フェラーリ)410 Superamerica Series III Coupe(スーパラメリカ シリーズⅢクーペ) by Pinin Farina(ピニンファリナ デザイン)」

画像出典:Wikipedia WIRED

この特注のスーパークーペは、精緻なデザインののヘッドライトカバーや、独特の特注デザインのリアフェンダー特徴です。落札価格は533万5千ドル(約5.8億円)です。またフェラーリ。 PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S

#8:1928年式「Mercedes-Benz (メルセデス)S-Type 26/180Sports Tourer(スポーツツアラー)」

画像出典:Wikipedia WIRED

Sタイプは、ダイムラーとベンツ経営統合によってメルセデス・ベンツが誕生してから生産された最初のモデルのひとつです。独特の低いフードと中身のエンジンは、完全にオリジナルの状態を保っています。2017年現在のオーナーによると、きちんとエンジンがかかるそうです。予想落札価格は500万~600万5ドル(約5.5~6.5億円)でしたが。最低落札価格に達しなかったようで落札されませんでした。 PHOTOGRAPH COURTESY OF BRIAN HENNIKER/GOODING & COMPANY

#9:1970年式「Porsche(ポルシェ)908/03」

画像出典:Wikipedia WIRED

このポルシェは、短くも誇るべきレースの実績があります。1970年のニュルブルクリンク1000km耐久レースで総合2位を獲得しましたが、このクルマはテストと開発のみでした。つまり、工場でエンジニアがリアサスペンションのテストをしたり、後部にフィンを取り付けたり、空力の安定性を確かめるために走らせたりするのに使われたのです。シャシーがレストアされていることもあって、いまもヒストリックカーのレースで健闘しています。実働車です。落札価格は357万5千ドル(約3.9億円)でした。ひさびさにフェラーリではなくポルシェがでましたね。 PHOTOGRAPH COURTESY OF RM SOTHEBY’S

#10:1931年式「Alfa Romeo(アルファロメオ)6C1750  Series V Gran Sport(シリーズⅤファイブグランツーリスモ)」

画像出典:Wikipedia WIRED

自動車競走の歴史の一幕を担ったチェリーレッドのモデルは、このコンクール(ペブルビーチ コンクール ド エレガンス)において同型クラス(2人乗りオープンカー)で最高評価を得た1台である。そう考えると、このようなクルマは今回のオークションのほかに買えるところなどないでしょう。約300台が生産されたが、そのすべてが手作りのカスタムボディです。そして、ミッレミリアやスパ・フランコルシャン24時間レースなど、当時のメジャーな自動車レースで勝利を重ねました。生産から60年を経て、このクルマは徹底的なレストアを施されました。予想落札価格は200~250万ドル(約2.2億~2.7億円)でしたが落札されませんでした。しかし、165万ドルで(約1.8億円)で販売中です。 PHOTOGRAPH COURTESY OF BRIAN HENNIKER/GOODING & COMPANY

#11:1955年式「Mercedes-Benz (メルセデスベンツ)300SLGullwing(ガルウイング(ドア))」:

画像出典:Wikipedia WIRED

ガルウイングドアは誰もが大好きです。かの石原裕次郎さん(前東京都知事石原慎太郎さんの弟で有名な俳優)も所有しておられました。この個体は発売当時、オプションで独特のボディカラーが施され、特別なタイヤやラジオなどを装備してあります。それらのオプションの総額は7667ドル(約84万円)でした。生産から62年を経ているにもかかわらず、走行距離はたったの16,300マイル(約26,232km)。内装の本革や塗装は完全オリジナルの状態です。落札価格は167万7千5百ドル(約1.8億円)でした。 PHOTOGRAPH COURTESY OF BRIAN HENNIKER/GOODING & COMPANY

メルセデス・ガルウイング(カモメの羽)ドアでもそうですが、62年前の塗装を再塗装ではなく磨いて再生させ、あまり使用していないとはいえ内装の本革も再生させたのは凄いと思います。また、旅行用のクルマなので専用設計のヴィトンの旅行バッグがついているのですよ。それは荷物室に誂えたように、当たり前ですがすっぽり収まります。でも、このようなクルマを仮に購入できたとしても、維持管理がとても大変でしょうね。例え、飾っておくだけでもね。でも、クルマです。日常的に使わなければねぇ。意味がないと思うのはわたしだけでしょうか?

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