トヨタミライの燃費について

29 7月 2016

トヨタミライは、2本の水素タンクを装備し、前方タンク60.0L、後方タンク62.4L計122.4Lの容積があります。次の計算はあくまで標準大気(0℃、1気圧=1013.25hpa、1Mpa=10.197気圧)の下で計算したものです。:水素H₂1molは2gで体積22.4Lです。とすると水素1kgの体積は、        1000g(=1kg)÷2g=500g。∴500g×22.4L=11,200Lになります。1000L=1m³ですから11,200L÷1000L=11.2m³になり、水素1kgは、11.2m³となります。さてミライの水素タンク容量は122.4Lであり、ここに70Mpaの圧力で充填する訳ですから70Mpa×10.197気圧=713.79気圧となり122.4L×713.79気圧=87,367.896Lとなります(1Mpa=10.197気圧)。87,368L÷1000L=87.368m³となり70Mpaで充填したときのミライの水素容量となります。∴87.368m³÷11.2m³=7.80071kg≒7.8kg。

ところがENEOS横浜南水素ステーションの従業員に電話で取材したところ、現在水素充填圧力は80Mpa(充填能力82Mpa)前後で行っており、何れも4kg前後の充填量となっているとのことです。また、平均燃費は100km/kgだそうです。横浜南水素ステーションの水素価格は¥1,080/kg(消費税込)なので4kg×¥1,080=¥4,320となります。            燃費は、¥4,320÷400km=¥10.8/kmとなります。

標準大気での充填量が7.8kg、水素ステーションの充填量(夏場)が平均約4kg、この差はいったいどこからでるのか不思議です。4kgでは約400kmしか走行できません。ひょっとすると、すでに3kgくらい入っている状態で充填にきているのかもしれません。後程確かめます。トヨタではカタログで次のように書いています。

*4.SAE規格(J2601)の標準条件(外気温20℃、高圧水素タンク内の圧力10MPaからの充填)に基づいた水素充填圧70MPaステーションでの充填作業におけるトヨタ測定値であり、仕様の異なる水素ステーションで充填した場合は、高圧水素タンク内に充填される水素量が異なるため、走行距離も異なります。また、同条件下で2016年度以降に運用開始が見込まれる新規格の水素ステーションで充填した場合は、走行距離は約700kmとなる見通しです。

このトヨタのカタログによれば、明確に標準条件として(外気温度20℃、高圧タンク内の圧力10Mpaからの充填)とあります。???? また、後半の文章では明らかに充填圧力が70Mhpaから82Mpaになることを予想して書いていると思われます。

 

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