メルセデスがプラグインFCVを2017年発売

17 8月 2016

日本は石油資源(新潟八橋油田他)がほんの少ししかない国ですが、ドイツも石炭は豊富に取れますが石油がありません。大東亜戦争がアメリカからの石油禁輸から始まった自衛戦争であったことを思うと、ドイツは陸の機甲師団や空のルフトバッフェあるいはUボートの油を賄うためどうしていたのかという疑問が生じました。どうもルーマニア・ハンガリーから鉄道輸送し、また石炭からの人造石油生産をしていたようです。ただし、この人造石油を日本も戦時中10万トンくらい生産していたそうですが、航空ガソリンのレベルのものは製造が難しく、またコストが高かったそうです。現在は日本と同様にノルウエー、ロシア、オランダから輸入しています。また、パイプラインを使っての天然ガス輸入量は、アメリカ(カナダから)を抜いて世界1位だそうです。そのドイツのメルセデスからプラグインFCVが2017年に発売されます。ドイツでも水素ステーションの建設がなかなか進まずにいるために窮余の策として、水素タンクが空の場合、水素ステーションまではEV車として走るということだそうです。ドイツ人というのはそういう考え方をする人たちなんですね。ただし、前にも申し上げましたが、EV車というのはゼロエミッション車ではないです。クルマだけをみれば確かにそうですが、その充電は家庭から行うので、つまりは火力発電所から来るわけです。火力発電所ではCO²、窒素酸化物その他出しまくりですから。このプラグインFCVの概要は以下の通りです。メルセデスベンツGLCシリーズに搭載する予定です。車体はSUVであるGLCをベースとし、水素タンク、燃料電池ユニット、リチウムイオンバッテリーが搭載されます。バッテリーの電池容量は9kWhが搭載されNEDC(新欧州ドライビングサイクル)モードで50km走行が可能です。これは新型プリウスPHVの8.8kWhとほぼ同等の容量となります。なお、水素も含めた航続距離は、同じくNEDCモードでおよそ500kmの予定とのことです。(筆者註:このNEDOモードの内容は良く解りませんが、例えばミライの場合、満充填で約650km(JC08モード)との表示がありますが、実質的には約450kmです。)構造は、従来エンジンが搭載されていたフロント部分に燃料電池システムが入り、700気圧の水素燃料タンクは車体中央とリアシート下に設置されます。また、バッテリーはトランクルームに、駆動はリアタイヤのモーター駆動になるようです。燃料電池スタックはフォードとの共同開発で、カナダのバンクーバーで開発され、従来の燃料電池スタックに比べて白金の使用量を90%減、容積も30%以上小さくなっています。量産品の生産はドイツ国内で行うようです。なお、ミライの白金使用量は、約50gといわれています(未確認情報)。(記事・写真出典元:GoGoEV及びダイムラーベンツ http://ev.gogo.gs/news/detail/1466389046)

 

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燃料電池システム(出典 ダイムラーベンツ)

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