黒船ペリー提督の砲艦外交

28 9月 2016

わたしは横須賀市に住んでいます。ペリー提督の黒船艦隊が停泊したとされる浦賀港は、歩いてすぐのところであり、上陸したとされている久里浜港は隣町です。それで若いころからペリー提督の話は勿論知っていましたが、ある資料を読む機会があって、子供に教えている歴史がちょっと違うのではないかと思いました。
ペリー提督に限らず、日本の近代史は、明治維新まででしかも大分偏向された脚色が入っています。その意味から明治の昔から続いてきたこの考え方が大東亜戦争の敗戦でより徹底的になり、わが国にとって非常に大きな禍根と傷跡を残しました。特に教育については米国の占領政策、GHQの果たした役割は許せないものがあります。日本の子供たちに正しい歴史を教えることは、先人が命を賭けて守ってきたこの国の、わたしたち大人の義務だと思いますので筆をとる次第です。
このHPでの主張とは少し方向が違いますが、本トピックスを日々のブログとしても書いている部分がありお許しいただきたく思います。

さて、ペリー提督の来日の本質、その所属についてお話しします。
まず、大英帝国のお話しからです。日が沈むことがないといわれたこの国は、世界中で植民地を経営し現地の富を本国に持って帰っていました。黒人を奴隷として動物のように扱い、ものとして売買をしていました。主にアシュケナージユダヤ人(カザール人)がこの商売を独占していました(この話はまた後日)。
この当時、イギリス、アメリカ、オランダ、その他は、世界中の海でクジラを鯨油(照明用油)のためだけに乱獲していました。いまのクジラ捕獲反対の環境保護団体グリーンピースの主張を見ているとチャンチャラおかしいの一言です。
クジラは何故ダメで牛はいいのかと訊ねるとクジラは知的で牛は知的ではないと答えます。
わが国日本は昔からクジラを獲っていましたが、油、肉そしてその髭にいたるまですべて有効利用していました。その上で獲ったクジラに対してご供養していたのですからすごい文化ではありませんか?
ペリー提督の時代の捕鯨技術では、全てのクジラを獲りつくし北極、南極にはいけないため日本近海にしかクジラがいない状態までになって、捕鯨船の補給基地として開港を迫ったのです。江戸城に砲弾を撃ち込むと脅して。

また別の見方(スタンフォード大学フーバー研究所教授西鋭夫(にし すみお)氏)では、明治維新は、インドや他の国の独立戦争で痛い目を見たイギリスの巧妙な日本支配戦略だといいます。
その一環としての来航であるとのことです。

恐らくその2つの側面があるのでしょう。

そういうところを少し左翼的な司馬遼太郎の歴史小説『竜馬が行く』、『坂の上の雲』ではなく、本当のところを子供に教えたいものです。
そこから日本という国への愛国心やひいては父母祖父母兄弟、家族への愛情が生まれてきます。

ともあれ、ペリー艦隊は合衆国艦隊所属ですけれども本質的にはそうではありません。実質上大英帝国東インド株式会社の北米支店所属の艦隊です。そしてこの東インド会社の経費の半分を賄っていたのは、インドで生産していたアヘンを主に清帝国に売りさばいた利益です。日本からの利益は、明治維新から10数年前に横浜に設立されたHSBC銀行(香港上海銀行イギリス資本)を通して本国に送られていました。
1853年にペリー艦隊がきても砲艦外交しても植民地にされなかったのは、私たちの国には、サムライという戦闘武装集団が存在していたことも理由のひとつにあげられます。植民地の独立運動が怖かったのであり、日本が本当に立ち上がったら、最後の一兵まで命を賭けて戦いますから。
北米支店といったのは1776年7月4日にアメリカ合衆国は、南北戦争を経て独立したといっても、イギリスの強い影響下にありました。もともとイギリスからアメリカに渡った人たちは、ローマカソリックからの迫害弾圧を逃れたプロテスタントの人々です。イギリスを出ざるを得なかった人たちです。

今日はこの辺にして、次回は、坂本龍馬を軸にお話ししたいと思います。佐世保にあるグラバー亭の主人トーマスグラバーとジャーディンマセソン商会との関係や長州ファイブといわれた人たちとの関連についてお話ししたいと思っています。

 

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サスケハナ(1853/54来航)出典:Wikipedia

 

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サラトガ(1853/54来航) 出典:Wikipedia

 

 

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ポーハタン(1854来航) 出典:Wikipedia

 

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ミシシッピ(1853/54来航) 出典:Wikipedia

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東インド業合本会社/アメリカ合衆国国旗

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アメリカ合衆国国旗13州 出典:Wikipedia

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