木 炭 車

05 8月 2017

木炭自動車 止むに止まれぬ選択

木炭車というのをご存じでしょうか? 正確には日本の商工省(現経済産業省)が1920年代(昭和4年頃)から1940年代(昭和20年大東亜戦争終戦)まで日本国中が戦時準備態勢にあって、アメリカからの化石燃料(石油)の供給状態が悪化してや止むに止まれず使用されました。特に支那事変(1937年(昭和12年)~1941年12月(昭和16年) 日本と支那は互いに宣戦布告をしていないため戦争ではなく「事変」とよばれます)半ばより、油が統制と配給の時代になり、木炭自動車が増えました。

ザ・山男 (ヒストリーチャンネル)

木炭自動車は、勿論普段気にすることもなかったのですが、視聴しているケーブルTVJCOMのチャンネル650で放映している「ザ・山男」という番組の中でモンタナ(?よく憶えていません)の山奥で自給自足生活をしているユースタスという人が、切り出した木材運搬のためにトヨタのピックアップトラックを木炭車改造キットで改造して使っているのを見たからです。なんと、普通のクルマに混じってフリーウエイを走っていました。ガソリンを買えないための窮余の一策です。

動画出典:youtube ヒストリーチャンネル

木炭自動車の燃焼システム

木炭自動車のシステムは、下記の如しです:

画像出典:Wikipedia ピンボケですいません。

車体後部に設した木炭ガス発生炉で、木炭を燃やしその際に発生する木炭ガス(一酸化炭素)を燃料にガソリンエンジンで走ります。発生炉のなかに木炭をつめこみ、ブロアーでエアーを入れ燃焼部で不完全燃焼を起こさせます。いわゆる一酸化炭素を発生させます。高温になったところで水を加え、水蒸気を一酸化炭素と結合させ、木炭ガスを発生させます。それからそのままでは、炭のホコリが多いので遠心分離機・ろ過器・清浄器を通してきれいにして、エンジンで燃焼させます。
一酸化炭素の爆発力は、家の火災でよく見られる、バックドラフトを思い出していただけるとわかりやすいと思います。

次の写真は2010年10月に神宮外苑絵画館で撮影された木炭車です。

画像出典:Wikipedia トヨタ博物館 車両はトヨタ博物館(愛知市)で保存している1937年(昭和12年)製ビュイックです。

画像出典:Wikipedia 木炭ガス発生装置は後ろのトランクに設置してあります。下段左:海綿、棕櫚(しゅろ)なども燃料になるのですね。

動画出典:youtube 何がハイブリッドなのか良く解りませんが・・・・。木炭トラック。トヨタ博物館所蔵、実働車。

みなさん、何故今時木炭車かと?

2017年8月4日、トヨタとマツダが電気自動車開発を目標としてお互いが株式500億円を持ち合う資本提携が発表されました。北米に新工場を建設して本格的に純粋電気自動車を生産する予定です。結構。

みなさん、昭和17年18年頃、大日本帝国の成長を危惧(欧米列強の極東に対する利権侵害を怖れたため)して、ABCD(Aアメリカ、Bブリティシュ、C支那、Dダッチ、オランダ)包囲網を敷き(当時米国から石油輸入量の8割を入れていた日本)、突如、石油を全面禁輸したのです。ABCDみんな東南アジアに利権(植民地)を持つ国々です。北朝鮮への経済制裁なんてもんじゃないですよ。日本はこれらすべての植民地を大東亜戦争を通じて開放しました。これらの国々はみな日本に感謝していますよ。文句を言うのは恩知らずのあの2か国だけです。

日本は水素社会へ

国の基幹エネルギーである石油が急になくなったら、日本はどうしたらよいのでしょうか? ひとつの答えは苦し紛れの木炭車でした。

このサイトで度々申し上げている「水素」は、これらの問題を解決するスーパーヒーローです。日本は水素活用の技術を持ちました。あとはハマウイングのように自己完結型のプロジェクトを造っていくことに尽きます。このプロジェクトでは、風力発電の再生可能エネルギーを使って「水」を電気分解し水素を生産しています。

画像出典:Wikipedia ハマウイング

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