ちょっと古いですがハイヒール運転で死傷事故(2011年9月27日発生)の女性に実刑判決が出ました

14 8月 2016

<事故内容>
2011年9月27日夕方、宮城県仙台市で、会社業務として乗用車を運転していた女性が、路肩の段差に乗り上げて車を停めようとした。その際、ハイヒールのかかと部分を固定したまま、つま先だけでブレーキを踏もうとしたが、段差に乗り上げた衝撃でつま先が滑り、アクセルを踏み込んで暴走。前方を歩いていた小学生3人を跳ね、そのうちの1人(当時9歳)を車の下に巻き込み、死亡させた。

<判決>
小学生の遺族らは、女性と女性の勤務先を相手取り、約9700万円の損害賠償を請求した。裁判では、女性は事故の約半年前にもハイヒールを履いて運転し、ブレーキを踏み外した経験をしていたほか高速道路を時速151キロで運転していた事実が明らかになった。

そのため、判決では、女性の日頃の道交法遵守や安全運転に対する意識の低さを厳しく指摘。今回の事故も「被告による一方的かつ程度の比較的重い過失に基づく危険な運転行為によって発生したもの」とされ、落ち度のない小学生を死亡させるという取り返しのつかない結果を生じさせたこともあり、約6500万円の支払いを命じた(2013年3月29日仙台地裁判決)。

この女性は、刑事裁判でも懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けている。

監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏 

という痛ましい内容ですが、この事故はわたしには典型的な『ペダル踏み間違い事故』に見えます。また、本当にハイヒールを履いていたからこの事故を誘発したのかどうか科学的に解っていません。ハイヒールを履いていたからというのは本人の『自白』と『推定』によるものです。また、裁判所はこの女性が如何にルールを守らないかということをいうために高速道路を150km/hで走ったことを判決にわざわざ載せていますが、今回の事故に何の関係があるのでしょうか?このケースでは、底の平らな運転に適したとされている靴を履いていても事故は発生したと思います。毎回申し上げている通り、この事故が発生する真の原因は『ペダル踏み換え』が必要である構造にあります。下の各図は神戸の社会保険労務士(自動車教習員)沖真一さんのブログからC&Pでいただいたものです。ペダル踏み間違いをしないペダルの踏み方についての考え方ですが、効果の程は正直疑問です。また、同氏はペダル踏み間違いをしないように高齢者だけではなく若年層にもAT車ではなくMT車の購入を勧めています。(下図出典:神戸ドライバーズサポートより 社会保険労務士沖伸一様ブログより)

 

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