バッテリーあがり、ジャンプケーブルで充電中暴走

05 10月 2016

4日午後4時半ごろ、八戸市田向毘沙門平の商業施設駐車場で、70代男性の車が暴走し、駐車場に止まっていた車7台と衝突。男性は車内から救助され、市内の病院に運ばれましたが、1時間後に死亡しました。八戸署によると、男性の車は、バッテリーがあがった車とブースターケーブルで接続中に急発進したとみられます。同署によると、男性は発生直前、駐車場で近くに止まっていた車の所有者から、「バッテリーがあがってしまった。電気を分けてほしい」と頼まれました。引き受けた男性が、車と故障車をケーブルでつなぎジャンプケーブルでバッテリーを充電していたところ、車は突然発進し男性を乗せたまま場内を暴走し、止まっていた車に次々とぶつかった後、駐車場に隣接する歩道に乗り上げて停止しました。
男性が救助された際、車内はエアバッグが作動した状態で、シフトレバーはニュートラルに入っていました。

わたしの推理を申し上げます。通常ジャンプケーブルを繋いで他車のバッテリーを充電しようとする際、先ず充電する車両を充電される車両の傍に移動します。ジャンプケーブルが届くくらいの距離に停車してジャンプケーブルをマイナスから繋ぎ、次いでプラス端子を繋ぎます。このとき、充電する側の運転者がギアをパーキング ポジションではなくドライビング ポジションから単に1段上のニュートラル ポジションにシフトしてしまった可能性があります。その後、充電する側もされる側もそれぞれの運転者が運転席に座って、充電する側がアクセルを吹かします。充電される方は、セルモーターを回してエンジンの始動を図ります。エンジンがかかれば、アクセルを吹かし気味にして、自分で充電できるようにします。すこし落ち着いたら、ジャンプケーブルを外します。そのとき、充電する側の運転者が偶然シフトレバーをドライブに入れてしまった可能性があります。車体が突然の急加速状態になったため、ペダル踏み間違い事故の第2ステージと同様の状態になり、あとは、ペダル踏み間違い事故と同じになりました。何故シフトレバーがドライブレンジに入ったのかは不明です。これは、ペダル踏み間違い事故の一種であると思います。善意でジャンプ充電してあげたのに自分の命を奪う結果となってしまいました。やりきれなさが漂います。

 

1186428c

事故車両 出典:デーリー東北新聞社 10月5日(水)6時0分配信

 

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL