辛坊治郎氏の大きな勘違い

26 6月 2019

ニュースキャスターとしてご活躍の辛坊治郎さん。2019年6月13日のニッポン放送飯田浩司のコージーアップというラジオ番組で高齢者の踏み間違い事故防止についてお話しされています。

動画出典:youtube

高齢者の免許についてお話しされているのは、41:17頃からです。しかし、自動運転については、よくご存じないようですが、得意げにお話しされている内容は、ちょっと事実誤認があります。

なんでも自動ブレーキがついているスズキハスラーに乗っていていままで2回自動ブレーキに助けられたとか。

でも加速抑制装置と自動ブレーキをごちゃまぜにしておられるし、高齢者は自動ブレーキつきのクルマにしたらいいと。でも自動ブレーキ・加速抑制装置は新造車にしかついていないんですよ。既に販売されたほかの何百万台のクルマ、どーするんですか?

自動装置の障害物検知は、各種センサー単体または組み合わせ(レーザー、レーダー、ソナー及び単眼、複眼カメラなど)で行われており、機械であるが故の誤作動や誤認識発生のため、そのときは運転者が運転を取って代わることが前提として、設計されています。したがって、運転者が「誤って」アクセルを踏みこんだ場合には、自動ブレーキは全く作動しません。

加速抑制装置の場合は、機械自身が運転手が故意に踏んだか誤って踏んだかの判別がつかないため、多くは停止状態から時速15-20km以下の速度でしか作用しないようになっています。故意に踏んだ場合、作用しないと困るため自動装置の大原則を破っての妥協の産物です。つまり時速15から20km以下の速度で運転者が故意に操作した場合でもクルマは加速しないので極めて危険ではないでしょうか? また、多くの踏み間違い事故は中高速走行状態、すなわち20km/hで発生しており、その場合何の役にも立たないことになります。

辛坊治郎氏は勿論専門家ではないのでこういったことは知る由もありません。それなら知ったかぶりしないで「黙ってろ」といいたいです。が、お話しされるのが商売ですから仕方ないか。

みなさん、どう思われますか??

 

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