ワイパーのはずがブレーキ操作、特急100キロ走行中に急停車 JR四国の予讃線

02 11月 2017

これペダル踏み間違い操作と全く同じです!! 実に何気ないときにやってしまう操作です!!

以下、インシデントの内容です。

JR四国は、2017年10月29日、午後6時半ごろ、予讃線の高松発高知行き特急「しまんと(四万十)7号」(2両編成)が高松市内を時速約100キロで走行中、折からの降雨のため運転士(57)がワイパーを動かす際に誤って予備ブレーキをかけ、列車が急停車するトラブルがあったと30日発表しました。JR四国によると、ワイパーのスイッチの隣に予備ブレーキのスイッチがあり、運転士が誤ってブレーキのスイッチを引いてしまったとのことです。運転士が「ワイパーを動かしたらなぜか列車が止まった」と指令所に連絡し、やりとりの中で誤操作に気付いたということです。列車は現場に約20分間停車しました。

この場合は、誤操作したのがブレーキだったので事なきを得ました。しかし、クルマの場合は、ブレーキとアクセルを間違えるので、クルマは急加速に移り、あとは「脳の機能不全」を発症しさらに人間の生理的反射運動(脚気の検査である膝蓋腱反射と同じレベル)によってアクセルを床まで踏みこみ暴走になります。

さてそこで! JR四国本社に電話取材をしました。お忙しいところ大変親切に対応していただきまして、ワイパーと予備ブレーキスイッチの写真をいただけることになりました。写真をいただけたらクルマのアクセルとブレーキの写真と比較してみたいと思います。因みにインシデント車両は、富士重工製2000系車両であり、同型車では、ワイパーのスイッチが運転席側、助手席側と別れているタイプの車両もあるとのことです。インシデント車両のワイパースイッチは、運転席側と助手席側のスイッチが一つになっているタイプのようです(JR四国運輸部乗員グループのお話)。

画像出典:Wikipedia

このインシデントは、ペダル踏み間違いが「何気ない場所と時で起こる」ということを証明してくれました。

そして、このスイッチが何処についているのか、どんな形なのかJR四国旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 運輸部 運転課 乗務員グループの方が大変ご親切にご協力いただきました。画像を解説付きでお送りいただきました。感謝申し上げます!

 

2000系運転台

 

そう、この画像では、予備(スタンバイ)ブレーキとワイパースイッチが並列に配置してあり、ブレーキの方がわざわざ赤く塗装されているのに操作は同じ引きスイッチです。

 

画像出典:Wikipedia さて、こちらはお馴染みのAT車のアクセルペダルとブレーキペダルです。操作はどちらも同じように「踏む」ことです。さきほどの電車のスイッチも手と足の違いがありますが、予備ブレーキとワイパースイッチは同じようなところに設置され、「引く」ことで操作します。

そして時速100kmで走行中、雨が降ってきたのでワイパーのスイッチを引きました。すると突然電車は急停止してしまいました!

大部分のペダル踏み間違い事故は、例えばコンビニの平面駐車場に駐車しようとしてブレーキを踏んだら突然クルマが急加速してしまったという事例です。あとは障害物に衝突して停止するまで暴走します。また、障害物に停止してもギアを後進(前進)に入れ直してまた暴走するという事例も多く報告されています。

 

動画出典:Youtube 踏み間違い事故は、「女性に多い傾向」とか。この動画の製作者は、調べもしないで無責任ですね!

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