ロータリーエンジンという偉業

26 12月 2017

ロータリーエンジンという言葉をお聞きになったことがあると思います。ドイツのバンケルという会社が開発したのですが、途中で諦めたのを引き継いで日本のマツダが完成させたエンジンです。

自動車用エンジンといえば、レシプロエンジンが主流です。レシプロケーテッドエンジンの略であり、ピストンの上下運動をクランクシャフトによって回転運動に換えて車軸を動かす仕組みです。これは、ニッサンが今年(2017年)可変圧縮比エンジン(大野註:クランクシャフトに工夫を加えて圧縮比を変えられるようにしたもので、考えられないほどの究極技術です。だって、動いているエンジンでそれを実現するなんて!?)を開発して、最早芸術の域に達しています。

2017年12月20日、マツダロータリーエンジンの開発者、山本健一さんがご逝去されました。氏は大正11年生まれで御年95歳でした。わたしの父は大正12年生まれですのでひとつお年うえです。また、奇しくも父の名前も健一です。慎んで偉大な日本人のご冥福をお祈りいたします。ホントに偉大な人達です。われら日本人!

産経新聞デジタル版の記事から:

「ロータリーエンジンの父」死去、元マツダ社長の山本健一氏

マツダの技術者として「ロータリーエンジン」の開発を指揮し、社長、会長を歴任した山本健一(やまもと・けんいち)氏が20日、老衰のため死去しました。95歳。葬儀は近親者で執り行われましたが、後日、「お別れの会」を開きます。 山本氏は大正11年に熊本県で生まれました。東京帝国大学(現東大)第1工学部を卒業し、昭和21年にマツダ入社(大野註:25歳ですね)。エンジンの設計などで頭角を現し、38年にロータリーエンジン研究部長に就任し、同エンジンの開発に携わりました。当初は実用化が疑問視されていましたが、粘り強く取り組み、同社が42年に発売した「コスモスポーツ」に小型・軽量で高出力のロータリーエンジンを搭載。量産化に成功しました。

日本はこのような人々の努力によって今の繁栄があるのですね。

 

動画出典:Youtube

画像出典:Wikipedia 左:山本健一氏とロータリーコスモ

 

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