オプション装備の自動ブレーキにどんな意味がある?

28 9月 2016

みなさん、世の中は自動運転に触発された自動ブレーキの大流行です。

失礼ながら経済性の代名詞でもあった軽自動車にもこの波は押し寄せています。ほとんどのメーカーの、恐らく装備してもそんなにはお金がかからないコスト・パフォーマンスに優れた装備なのだと思います。
どちらのメーカーでもカメラ、ミリ波レーダー、赤外線レーザー、ソーナーなどの障害物検知センサーを単体または、複数の組み合わせで装備し、その信号をドライブコンピューターに双方向通信(CAN通信)して、ブレーキのアクチュエーターをソレノイドで動かし、自動的にブレーキを作動させます。このような自動ブレーキは、思えばスバルのアイサイトが起爆剤でした。スバルのアイサイトでオプション装備価格約10万円ということですが、これは初期の単眼カメラと後で出たステレオカメラ(複眼)は同一の価格設定になっているようです。ヨーロッパにおいては、商業車が自動ブレーキの搭載を義務化したようですが、その線引きが良く解りません。何故商用車は必要で、自家用車は必要ないのでしょうか?わが国の場合、2016年現在、自動ブレーキの搭載を義務化しているのは大型トラック及び大型バスです。
さて、その他の場合、自動ブレーキ装備車を選択して購入するかどうかはすべて消費者、運転者の自由意志です。『ペダル踏み間違いを起因とする事故』は、どの運転者でも、どのAT車でも発生するといってよいと思います。そして一旦、事故が発生して人員の死傷が発生すれば、処罰されるのはペダル踏み間違いをした運転者です。百歩譲って、自動ブレーキ装置が仮にこの種の事故防止に効果的だったとしても、お金を払わなければこの種の事故防止ができないのでしょうか?この装置を装備したくてもお金がなくて装備できなかった人がこの事故を起こした場合、メーカーはどのように考えるのでしょうか? 残念だったねと、いうのでしょうか? ほとんどの先進国には『製造物責任』がついて回ります。『ペダル踏み間違い事故』に関して、2016年現在のペダル配置とデザインは果たして妥当だといってよいのでしょうか?

 

自動ブレーキ軽自動車比較一覧
メーカー 車種 作動条件 センサー 各HP
スズキ アルト 約5km/h~約30km/h レーザーレーダー アルトのHP
スズキ ワゴンR 約5km/h~約30km/h レーザーレーダー ワゴンRのHP
スズキ ハスラー 約5km/h~約30km/h レーザーレーダー ハスラーのHP
スズキ スペーシア 約5km/h~約100km/h デュアルカメラ スペーシアのHP
スズキ エブリイ 約5km/h~約30km/h レーザーレーダー エブリイのHP
スズキ キャリイ なし なし キャリイのHP
ダイハツ タント 約4km/h~約50km/h レーザーレーダー + 単眼カメラ キャストのHP
ダイハツ タント 約4km/h~約50km/h レーザーレーダー + 単眼カメラ タントのHP
ダイハツ ムーヴ 約4km/h~約50km/h レーザーレーダー + 単眼カメラ ムーヴのHP
ダイハツ ミラ なし なし ミラのHP
ダイハツ ハイゼットトラック なし なし ハイゼットトラックのHP
ダイハツ ウェイク 約4km/h~約30km/h レーザーレーダー ウェイクのHP
ダイハツ ハイゼットカーゴ なし なし ハイゼットカーゴのHP
ホンダ N-BOX 約5km/h~約30km/h ホームページに記載なし N-BOXのHP
ホンダ N-WGN 約5km/h~約30km/h ホームページに記載なし N-WGNのHP
ホンダ N-ONE 自動ブレーキは付いているが、ホームページに記載なし ホームページに記載なし N-ONEのHP
ホンダ アクティトラック なし なし アクティトラックのHP
三菱 eKワゴン 約5km/h~約30km/h レーザーレーダー eKワゴンのHP
日産 デイズ 約5km/h~約30km/h レーザー デイズのHP
日産 NV100クリッパー 約5km/h~約30km/h レーザー NV100クリッパーのHP
日産 モコ なし なし モコのHP

 

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スバルアイサイト(ステレオ式カメラ) 出典:スバル

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