『安全運転』ってなに?

11 10月 2016

秋の安全運転シーズンです。

春夏秋冬それぞれ安全運転シーズンがありますが、それってどういうことなのでしょうか?クルマを運転するにあたって法律を遵守し、歩行者、自転車あるいは他の交通に気を配って事故の無いように走行します。当たり前のことですね。交通には不思議なことに『流れ』というものがあります。30km/h制限の道路であっても、それを遵守して走行する車両がもしあったら、多分その車両の後ろには延々と他の車両が詰まってしまうでしょう。逆に、所謂『流れ』が時速50km/hで走行していたら、全てのクルマは制限時速オーバーであり、取り締まりの対象です。しかし、交通流はスムーズに流れていたとします。そういう状況に例えばパトロールカーが入れば、途端に流れは30km/hとなります。そして、パトロールカーの後ろには延々と列が続きます。典型的な例ですが、中央分離帯のない対面交通道路で、制限速度を守って走行していたところ、突然対向車線の方から車両が飛び込んできて避ける間もなく正面衝突になりました。その飛び込んできた車両は、運転者が突然の心筋梗塞でコントロールを失ったものでした。運が悪かったね、ですまされる問題でしょうか?でも現実にこのような事故が発生しています。また、最近では認知症の運転者が高速道路で逆走し、走行してきた車両と正面衝突することが度々報告されています。

もう10年も前の話ですが、大型トラックが高速道路を走行中、

疲れたのでパーキングエリアに入って休もうとしていました。長距離用の大型トラックには、仮眠用のベッドが運転席後ろに設置されています。この運転者はお財布を後ろの仮眠用ベッドの上に置いていたそうです。何を思ったのか定かではありませんが、運転者は運転中に棒を使ってこの財布を手元にとろうとしました。この棒はかなり短かったため、クルーズコントロールを入れてアクセルから足を離すほど運転台から体をずらして財布を取ろうとしました。すでに前方を見ずに財布を取ることに集中しました。渋滞最後尾にノーブレーキで突っ込み、多数の死傷者を出す大事故に発展してしまいました。この運転者は、運転ということに慣れきってしまい、運転をバカにしていたのではないでしょうか?同様に2016年ポケモンGOが大流行ですが、運転中にプレイして、死亡事故になったケースも複数あり、アメリカでは高速道路情報掲示板に『運転中のポケモン禁止』なんて、表示されています。運転しながらマンガを見ている人もいます。みなさん運転中の携帯トークもご経験があると思いますし、運転中のLINEもお心当たりがあるのではないでしょうか?

わたしは安全運転ではないことは何かと考えると、

運転することに慣れきって、運転しながらでもできる、と考えることではないかと思います。止まることができれば止まってからやればなんでもないことです。あるいは止れる場所まで何もしないことではないでしょうか?つまり、『運転をバカにしないこと』であると思います。

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秋の全国交通安全運動 出典:石川県交通安全協会

 

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春の全国交通安全運動 出典:内閣府

 

 

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