テスラの中国、オランダでの死亡事故

13 10月 2016

中国でのテスラ死亡事故

2016年9月14日テスラモーターズが発表したところによると、2016年1月に路面清掃車に追突したテスラモデルSの運転者が死亡した事故の原因調査を行っているが、車両の損傷が激しく運転データを取り出すことができず、オートパイロットを作動させていたかどうかは不明と発表しました。中国国営テレビの中国中央電視台(CCTV)は14日、河北省で1月、テスラを運転していた人が路面清掃車の後部に衝突して死亡したと報じました。遺族はテスラと事故車両を販売したディーラーを相手取り2016年7月に訴訟を起こしています。テスラは衝突の原因を究明するために何度も遺族に協力を求めたが遺族が十分な情報提供を拒否しているとのことです(しかし、どんな情報提供を求めたのでしょうか?事故原因を究明するのに遺族からのどんな情報提供が必要なのでしょうか?)。この事故写真を漸く入手いたしましたので、ここに掲載いたします。(以上2016年9月14日ロイター電から)さて、わたしがおかしいなと思うのは、テスラは自動運転しているかいないかに拘わらず、『自動ブレーキ』そのものは、いつでもARMING(準備完了状態)ではないかということです。国産車でも、自動運転は謳っていないけれども自動ブレーキは大流行です。カメラまたはミリ波レーダーが装備してあれば、自動ブレーキは可能です。テスラの場合、勿論、自動運転(レベル2)の機能があるわけですから、自動ブレーキ機能は装備しているので、自動運転するかしないかに拘わらず自動ブレーキは作動しなければなりません。そして思い出すのは2016年5月に米国ペンシルバニア州で発生したテスラの死亡事故です(本トピックス欄2016年9月7日『テスラモデルS死亡事故の合衆国運輸安全委員会(NTSB)の予備調査報告書が出ました』参照)。このときも、カメラが逆光で作動しなかった可能性があるとのことでした。しかし、ミリ波レーダーも搭載しているのに何故作動しなかったのでしょうか?この中国での事故は、逆光もなく障害物(清掃車)は十分見えています。何故ノーブレーキで衝突してしまったのでしょうか?

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中国は右側通行なので、右側が路側帯になります。上の画像の中段右側は本来動画なのですが、事故車両(テスラ)のドライブレコーダーの画像と思われます。テスラは左側レーンを高速で走行、路面清掃車と思われる車両が中央分離帯際に駐車(下段右側のオレンジ色の車両)しており、そこにノーブレーキで突っ込んでいます。下段右側の画面が衝突寸前の映像です。法治封面というテロップには、自動運転:安全、不安全!?と書いてあります。運転席は左側にありますが運転席側から衝突しています。動画によればなんら衝突を回避する様子がないので、運転者は眠っているか前を見ていないような様子です。あるいは、自動運転中だったのかもしれません。いずれにしても上記に書いた疑問が残ります。(画像提供:ヤフーhttp://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=tesla+car+crash+in+China#mode%3Dsearch)

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中国におけるテスラモデルS(上の画像上段及び下段左側)、モデルX(下段右側)の事故画像下段左側は、上海での事故のようです。テスラは中国で相当活動しているようです。事故画像出典:http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=tesla+car+crash+in+China#mode%3Dsearch

オランダでのテスラ死亡事故

2016年10月7日オランダ当局によると、テスラモデルSを運転していた男性が立ち木に衝突して死亡したとのことです。テスラモーターズは事実解明に向け当局と協力しており、原因が解り次第公表するとのことですが、テスラの事故にはいつもメーカーが協力しているとのことですが、テスラの場合は通常の衝突事故とは違うということでしょうか?そしていつもオートパイロットが作動していたかどうかは不明というコメントがでます。ここでもテスラの自動ブレーキが作動していませんが、運転者がアクセルを操作していたのかもしれません。自動ブレーキがあっても、運転者がアクセル操作をしていれば機能は『オーバーライド(自動ブレーキ解除)』されます。テスラ車はとても高価なので販売台数も大したことはありません。しかし、その割には事故の多さが気になります。

 

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画像出典:Yahoo http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=Tesla+car+crash+in+Holland#mode%3Dsearch

テスラ車両火災事故

テスラは、パナソニック製リチウムイオン電池を搭載しています。リチウムイオン電池というのは、ある意味『禁断の電池』と呼ばれているのです。何故か?以下『教えてgoo』より:携帯電話やデジタルカメラなどでリチウムイオン電池は幅広く使われています。理由は、なんといっても継ぎ足し充電ができること、また蓄電量も電圧も高いので小型で大容量のものが作れる上、形も自由に作れるのです。だけど熱暴走しやすいので、ちゃんとしたメーカーの製品はコンデンサがついていて熱暴走しないようにしていますし、大きすぎる電池は作らないようにしています。韓国のサムスン電子のギャラクシーノート7が発火事故を100件近く起こし、ついにはリコールされ生産中止になりました。リコール数は250万台だそうです。何故かというと、<韓国製やインド製はすごく危ないのです。だって、熱暴走防止用のコンデンサがついてないんだもん。だから安いんですけど。元々の質が悪い上にコンデンサがないので熱暴走しやすいのです>2013年頃、ボーイングB787では出火(煙)事故が頻発し、日本のユアサバッテリーが悪者にされた事故がありました。<ボーイングB787でなぜリチウム電池を使っていたのかは不明ですが、おそらく継ぎ足し充電ができること(メモリー効果がない)と、高電圧を持っているせいだと思います。現代の航空機は電気制御の塊ですからね。万が一全エンジンが停止し、予備エンジン(APU=B747ではこのエンジンを使ってメインエンジンの始動ができたのですが、B787ではそれができるかどうかはわかりませんが少なくとも、飛行計器とキャビンへの電力供給はできると思います)さえ故障したとしても電力を失わずに機をコントロールできるようにするためだったのではないかなと思います>

さて、リチウムイオン電池は、熱暴走しやすいという特徴と衝撃で内部ショートすると、発火しやすい特質を持ちます。テスラの場合は、過充電による発火と交通事故による内部ショートによる発火が考えられ、全世界で発火事故が発生しています。

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画像出典:Blockchan http://wired.jp/2013/11/08/3rd-tesla-model-s-fire/

 

動画出典:youtube

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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