AT車、「N」レンジの使い方

20 8月 2017

今更、なんかなーと思いますけれど、みなさんはAT(オートマチック変速機)車の「Nレンジ」をどうお使いでしょうか?

AT車のトランスミッションには多くの場合、「P」「R」「N」「D」などのレンジがありますが、このうち「N」レンジはあまり使われません。そもそもなぜ「N」レンジが設けられているのでしょうか。

Nレンジ

わたしの場合は、よく「Nレンジ」を使います。一番使うのは「信号待ち」です。ただ、トヨタプリウスとかトヨタミライとか、機械式ではなく電気信号でギアチェンジを行うような(CVT車含む)車種は、一般AT車と違って「Nレンジ」に入れるにひと手間余計にかかります。そのため、信号待ちでもこのような車種については、「Nレンジ」に入れることはしません。フットブレーキを踏んでいます。

機械式にギアを入れるタイプの車種では、信号などで停止したあとクルマが動かないようにパーキングブレーキをかけた後で「Nレンジ」にシフトしています。

その理由は:信号待ちの間中、ブレーキを踏み続けていると、足が疲れます。わたしが乗っているトヨタエスティマは、左足でパーキングブレーキをかけるタイプのものですが、一瞬でかけることができるので簡単です。また、一旦パーキングブレーキをかけてしまえば信号が青になるまで両脚がフリーになるので休ませておくことができ、非常に楽チンです。以下は、わたしの意見とは真っ向反対する、東京都世田谷区にある教習所の指導員さんのお話しです:

信号待ちでブレーキペダルを踏み続けるのがおっくうで、「N」レンジにしてパーキングブレーキを使用する、というケースついて、指導員さんは、「フットブレーキは、エンジン作動中にはより強力にクルマを止めるので、誤作動(大野註:「誤作動」?どんな?)を防ぐ観点からも、ブレーキペダルを踏み続けていたほうがより安全」だといいます。(大野註:誤作動?を防ぐ観点というのは意味不明です。論理的ではありません。どんな誤作動なのか明確にして、だからこうだといって欲しいです)要するにフットブレーキの方がパーキングブレーキよりも強力ですといっているに過ぎません。だから、信号待ちで「Nレンジ」にしてパーキングブレーキをかけることは「安全ではない」ということにはなりません。

結局、「Nレンジ」とは、クルマが故障して牽引するとき、修理や整備上の問題でエンジンと変速機を切り離さなければならない場合などに使用するだけの機能です。しかし、重要な機能です。

「P」と「N」では何が違うのでしょうか?

「P」レンジはギアボックス内のシャフト(駆動軸)をロックする役割があります。MT車は駐車時にエンジンを停止してから、ギアを1速または「R」に入れればギアがロックされますが、AT車においては「P」レンジがその役割を果たします。「N」レンジで停車している場合、クルマは少しの傾斜でも動いてしまいます。(乗り物ニュース編集部記事から抜粋)

パーキングブレーキは後輪だけを止めてる機能があります。パーキングブレーキは非常に軽いもので、仮に走行中に使った場合、せいぜい20km/h程度までしか止められませんので、何かのはずみで坂道を転がっていくことも考えられます。

画像出典:Wikipedia 左:トヨタミライのPスイッチ 右:トヨタプリウスのPスイッチ Bは良く間違われるのですが、バックではなく(エンジン)ブレーキです。ただし、ギアがドライブ(D)に入っていないと(B)には入りません。バックは(R)リバースです。

画像出典:Wikipedia ホンダクラリティ(FCV燃料電池車)のギアシフトスイッチ 全てボタン式になっています。

 

シフトロック(解除)スイッチ

「Nレンジ」については、関連してもう一つ大事なことがあります。それは、エンジン始動後、ブレーキを踏んでいないとPレンジから他のレンジにギアを切り替えられないことです。「急な誤発進」を避けるための安全装置です。それは、例えば、Pにシフトして駐車後、バッテリーがあがってしまったり、エンジン故障などでエンジンが始動できないとき、牽引あるいは、キャリアカーに乗せるために「Nレンジ」にしてクルマを動かす必要があります。誤発進防止のシフトロック機構を解除する装置がシフトロック(解除)スイッチです。

画像出典:Wikipedia シフトロック解除スイッチです。

さて、みなさんはNレンジをどうお使いになりますか?折角ついている機能使った方がお得では?

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