ゴーン弊害の露呈

08 12月 2018

ニッサンの絶対君主、カルロスゴーン逮捕。逮捕はニッサン内部に検察協力者がいたといわれています。首切りゴーンといわれ、会社の効率化・合理化に努めてきました。確かに労働組合問題で倒産瀬戸際まできていたニッサンは、ゴーンのような外国人でなければできないような首切りを行ってきました。その数2万5千人、家族を含めれば10万人にも達するといわれています。今回の不正体質は、どうもこんなゴーンの経営体質から生まれてきたのではないかとさえ思えます。所謂コーポレートガバナンス、すなわち企業統治、儲かればいいではなく、企業経営には社会正義が求められるということです。

また、フランスからのゴーン擁護が喧しい2018年12月現在、ゴーンの再逮捕が発表されました。ゴーン逮捕に関わる記事が氾濫していますが、わたしたちが注意しなければならないのは「偏向新聞」です。具体的に言えば、事実よりもフランスの意向を忖度する新聞があるからです。報道が中立ではない。

例えば、東京拘置所は「地獄」のような待遇だとか、寒いのに毛布もないとか、森友学園問題の詐欺師、籠池夫妻が毛布を差し入れしただの、関係ないでしょう。フランスの牢獄はもっとひどいそうです。

そこで、もう4回目になるニッサン不正完成検査の実態を「産経」新聞のニュースから:

日産、完成検査で新たな不正 問われるガバナンスの機能

 日産自動車で新車製造の最終工程「完成検査」に関する新たな不正が見つかったことが6日、分かった。検査不正の発覚は昨年秋以降4度目。対象車種のリコール(回収・無償修理)について国土交通省と協議を始めている。前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が役員報酬をめぐる有価証券報告書の虚偽記載事件で逮捕される中、不正を見逃すコーポレートガバナンス(企業統治)体制が厳しく問われそうだ。

一連の検査不正をめぐって、日産は今年9月、最終的な原因分析と再発防止策を国に報告。担当役員が「ウミは出し切った」と幕引きを印象づけていたが、その後の自主点検で新たな不正が見つかった。ブレーキなど複数の項目で不適切な検査をしていた可能性がある。月内にも公表するとみられる。

日産は完成検査で不正が後を絶たない。昨年9月、国内工場で無資格の従業員が完成検査を実施していたことが発覚。その後も不正の継続が見つかり、110万台以上の大規模なリコールに発展した。今年7月には、新車の抜き取り検査で燃費や排ガスデータの改竄(かいざん)などが判明。一連の問題を受けて社内や弁護士で検査不正の全容を調べる中、9月には「精密車両測定検査」でも不正が見つかった。

ゴーン容疑者は経営破綻寸前の日産に仏ルノーから派遣され、経営再建に向けた厳しいコスト削減を要求。生産現場の疲弊が進んだ。 ゴーン容疑者が今年6月の株主総会で議長を務めた際には、検査不正で株主から厳しい質問が出された。ゴーン容疑者は「CEO(最高経営責任者)が会社のボスだ。日産のボスは西川(広人社長兼CEO)であり、現在のボスの責任を尊重しなければならない」と述べ、自ら謝罪しなかった。

日産はゴーン容疑者を代表取締役会長から解任することなどを決め、出直しを模索している。だが、新たな不正で品質管理や法令順守に対する意識の低さも改めて浮き彫りになった形で西川社長はじめ現経営陣の責任も追及される可能性は否めない。

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こらが社長の人事まで口を出した労働組合がもたらした結末です。何事も行き過ぎには注意しなければいけませんね。

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