テスラふたたび

18 1月 2020

テスラ車の「急加速」が問題になっています。

十中八九、これは単なる「踏み間違い」による急加速です。 これね、すぐにプリウスの暴走事故問題を思いだしました:

2009~2010年にプリウス急加速問題が次々と浮上

2009年~2010年にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで「プリウスが急加速。事故発生」という報道がおきた。記事によると、男性が高速道路を走行中に「車が減速しない」という通報があった。パトカーが急行し、並走しながら指示を出し最後はハンドブレーキでパトカーに追突するような形で止まった。また、レクサスES350が当然暴走し、4人が急加速で死亡するという事故も発生。その映像が全世界に報道され、プリウス急加速問題が急速に広まるのである。

トヨタはこの頃から激しいバッシングを浴びせられることになる。

そして:

ほとんどは「アクセルとブレーキの踏み間違い」・・・

トヨタ急加速問題 米ABCテレビ

カリフォルニア州サンディエゴで起きた急加速問題を受け、アメリカの運輸安全委員会が調査を実施。その結果、運転していた男性の証言に信憑性がないことが発覚する。クルマにはアクセルとブレーキをどのぐらい踏んだのかが電子的に記録されており、男性は少なくとも250回以上、ブレーキとアクセルを交互に踏んでいたのだ(大野註:プリウスにはイベントデータレコーダーという装置が搭載されている)。

通常ブレーキを踏めば当然速度は落ちるのだが、この男性は何故かアクセルまで踏んでいたのだ。また、パトカーがかけつけた際、警官が「ニュートラルにするように」と何度も呼びかけていたにも係わらず、男性は何故か無視をしている。

調査の結果「この男性は車を止めるよりも動かすことに一生懸命だった」という結論が出ている。つまりは・・・「でっち上げ(ウソ)」だったのである。この男性が何を思ってこんな事件を引き起こしたのかは定かではない。報道によると、彼は少し前に自己破産をしており、賠償金目当てだったのではという記事まである。

(以上 PERSONAL 2014年4月23日 記事より

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というようにクルマの急加速問題は、100%ペダル踏み間違いです。テスラも例外ではありません。ただし、自動運転中、急加速したらそれは「ペダル踏み間違い」ではありません。次はテスラ急加速問題のロイター配信記事です:

Reuters  2020/01/18 06:55

米NHTSA、テスラ車の「意図せぬ加速」で調査検討 50万台対象

[ワシントン 17日 ロイター] – 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は17日、米電気自動車(EV)大手テスラ車両の「突然の意図せぬ加速」問題を巡り、50万台を対象とした調査とリコール(回収・無償修理)の要請を検討すると明らかにした。

NHTSAによると、調査とリコールの要請は2012─19年型の「モデルS」、16─19年型の「モデルX」、18─19年型の「モデル3」を対象としたもので、合計127件の苦情が寄せられた。110件の衝突事故と52件の負傷の報告があったとしている。

苦情の多くは、駐車の際などに車両が突然意図せず加速したとするもの。運転支援システム利用中に突然加速し、衝突事故につながったとの報告もあった。

この件に関してテスラは現在のところコメントはしていない。

NHTSAは8日、テスラのモデル3が昨年12月29日にインディアナ州で駐車中の消防車に衝突して乗っていた1人が死亡した事故の調査を開始すると発表している。

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画像出典:wikipedia 左からモデルX、S、3となっています。

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プリウスの時はNHTSAやNASAまで動員して徹底的に調べた結果、シロとなりました。当時のラフード運輸長官が悔しそうに「娘にプリウスを買ってやる」といいました。

今回もテスラ車50万台を調査するそうですが、急加速の原因はペダル配置の欠陥によるものです。すなわち、ペダル踏み間違いです。

メーカーはどうしてもペダル配置の欠陥を認めたくないんでしょうね。

わたしが開発したペダル踏み間違いがないペダルシステムです。

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