東京の吉祥寺駅前で85歳の男が運転する乗用車が横断歩道に突っ込み、男女7人がけがをした事故。「警視庁は男を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕」しました。
20日午後2時ごろ、武蔵野市吉祥寺本町で「東急百貨店の前で乗用車が歩行者に突っ込んだ」と110番通報がありました。警視庁などによりますと、近くのデパートの駐車場から出てきた乗用車が右側から走行してきたバスに接触し、横断歩道に突っ込んだということです。歩行者など2歳から82歳の男女7人が病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
「ドーンという何かぶつかる音がして右を見たら車が宙を浮いて、かなりのスピードが出ていたので、そのせいで飛んでいるように見えた」(目撃者)
警視庁は乗用車を運転していた小金井市に住む男性運転者(85)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。男性運転者と助手席に同乗していた女性に、いずれもけがはないということです。
取り調べに対し、男性運転者は「アクセルとブレーキペダルを踏み間違えたかもしれないが、よく覚えていない」と供述しているということです。警視庁は男性運転者がアクセルとブレーキを踏み間違えたとみて、認知症の症状の有無も含めて、調べを進めています。
(大野意見:)まず、右から来たバスに接触してから横断歩道に突っ込んだとのことですが、バスに接触した時にはすでに踏み間違いが発生して制御不能に陥っていた可能性が大きく、バスに接触したから踏み間違いが発生したのではなく、踏み間違いによる暴走が開始されてからバスに接触したと思われます。
この記事には見過ごすことができない事柄が2つ含まれています。それは:
❶ 逮捕されたとのこと、何故ですか?
逮捕とは:
逮捕は、捜査機関または私人が被疑者の逃亡及び罪証隠滅を防止するため強制的に身柄を拘束する行為である。検挙とも言う。(Wikipediaより)
この85歳男性は逃げるつもりもなければ、罪証隠滅の思考もありません。ただ自分のしでかしたことに茫然自失しているだけです。なぜ逮捕するのですか?
※このような踏み間違い事故は、本当に過失運転致死傷罪に相当するのでしょうか?
なぜなら、踏み間違いをしたのは事実ですが、アクセルを踏み続けて事故に至ったのは運転者の過失ではないからです。踏むのを止めたくても止められないのです。脳が機能不全に陥ってなにもできないからです。
※これは過失でしょうか?
❷ 「認知症の症状の有無を調べています」-少なくとも「認知症」と「踏み間違い」は何の関連もありません。
認知症になると、どうやって家に帰ったらいいかわからなくなったり、あるいは、高速道路を逆走したりしますが、少なくともアクセルとブレーキを踏み間違うことはありません。
画像出典:Wikipedia
85歳の男性運転手は、弁護士だそうですが、本当にこの人が悪いのでしょうか? 過失運転でしょうか?
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