雨滴感知ワイパー

31 3月 2019

高級車には大概装備されている「雨滴感知ワイパー」。でもみなさんどう思います? 本当に必要ですか? わたしのミライにもこれが装備されています。でもスイッチを入れたままでついうっかり洗車機の中にいれてしまい、慌てることがあります。

つまり、自動化したのはいいが、ピントがずれてやしませんかっ? つーことなんです。これは自動化ということをとても良く表しています。

つまり、運転者は前を見て走っている訳ですから、雨が降ればスイッチを入れればいいんです。誰でもできます。つまり、余計な自動化なんです。

飛行機の世界では、自動化装置が次々に導入され、例えばFMS(フライト・マネージメント・システム)などは地上で出発前にあらかじめ出発方式、エンルート、到着方式、到着滑走路などを入力しておけば離陸後500フィート(約150m)通過でオートパイロットをエンゲージすれば、あとは、飛行機が勝手に自動で飛んでくれます。便利です。

しかし! 例えば目的空港に近づいた時、急に風向きが変わり、滑走路チェンジになりました。さあどうする?

ふたつの方法があります。新しい滑走路、到着方式をFMSに入れ直すことです。しかし飛行中この方法はあまりお勧めできません。最低15分入力にかかります。しかも、もし、どちらかの操縦士がFMSに不慣れなため時間がかかったりすると、二人ともヘッドダウンして外に対して注意散漫になる可能性もあります。危ない。

もう一つは、オートパイロットをバチン!と外して手動操縦にすることです。これは操縦に自信のない副操縦士にはちと難しいと感じることがあるかもしれません。

新型機ボーイング737-8maxが立て続けに離陸直後に墜落しました。実は、この機体は、パイロットの聖域であった離陸まで自動化したようです。原因調査はまだ終わっていませんが、適正角度で上昇中、失速防止装置が誤作動して機首を下げてしまったために、パイロットがトリムをとり直そうとしましたが、失速防止装置の無効化ができなかったため(パイロットは方法を知らなかったようです)、3回も誤作動を繰り返し墜落したようです。

画像出典:Wikipedia

みなさん、これが自動化装置です。

風がとても強い日、こんなとき自動で降りられたらいいなと思います。しかし、こういうときに限って自動装置は使えません。自動装置が作動できるのはパイロットが簡単に飛べるなというときに限ります。なんかつまらない装置です。

でもみなさん、これが事実です。

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