テスラまた事故(追突 運転者重傷)

20 5月 2018

前回のテスラ死亡事故(モデルS)では、コンクリート壁に衝突する前6秒間運転者がハンドルに手を置いていなかったことが明らかになっています。

アメリカでは高速道路でのレベル2自動運転中にハンドルに手を添えなくても自動運転できることになっています。日本では手をハンドルから手を離すと警告メッセージが何秒間か表示され、最終通告を経て自動運転は解除になります(それが何秒間なのかニッサンに聞いてみましたがユーザーには開示していないとのことでした)。

テスラ、惨憺たる自動運転ですね。最近は、あまりの事故の多さに「半」自動運転と自らが正式に呼称しています。つまり不具合がでたらすぐ運転を代わってくれと。現実的には、運転者が運転を代わる時間はほとんどないのではと考えられています。ともあれ、廉価版テスラ モデル3の生産がうまくいかずに3割も株価が下落(2018年5月)したり、790億円もの損失をだしたり、はたまた自動運転に関わる死亡事故、その他の事故によりテスラの評判はがた落ちです。それは全てCEOのイーロンマスク氏の責任と思えますがどうでしょう。

半自動運転中に追突事故か 米当局が調査

米電気自動車大手、テスラの乗用車が16日までに米西部ユタ州で追突事故を起こし、米道路交通安全局(NHTSA)が調査に乗り出した。車線逸脱を防ぎ車間距離を保つ半自動運転の機能を使用中だったとみられる。

 米メディアによると、事故は11日に同州ソルトレークシティー郊外で発生。時速約100キロで走行していたとみられるテスラ社の主力セダン「モデルS」が、赤信号で止まっていた消防車両に追突。テスラ車が大破し、運転していた女性が足首を骨折するけがをした。消防車側に負傷者はいなかった。

 女性は事故当時、半自動運転の「オートパイロット」機能を使っていたと話している。

 3月には西部カリフォルニア州でテスラのスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」(大野註:これは「モデルS」の間違いと思います。新聞もあまり信用できませんね)が中央分離帯に衝突し、運転席の男性が死亡する事故が発生。同機能が作動していたといい、米当局が調査している。(共同)

画像出典:Wikipedia

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単純に事故原因を推定すれば、自動装置(センサー=カメラ及びレーダー)が障害物(消防車)を認識していないのにドライバーが気がつかず、そのまま突っ込んでいったものと考えられます。

また、自動装置への過剰信頼を避けるため自動ブレーキの作動はぎりぎりのところで行われます。そのためドライバーが不具合に気がつかないことが多いのも事実です。

いままで何百回も自動装置によって、うまく停まれていたと思いますが、それだけにこの女性ドライバーには自動装置に対する「過剰な信頼」が生まれていたと考えられます。

でも人間、何百回も何千回も物事がうまくいけば、それに頼りますよね。それが人間のの弱さでありかつ自動装置の大きな落とし穴です。

不具合をはっきりと運転者に知らせる表示装置がぜひ必要です。ただでさえ自動装置に信頼を置いていると注意レベルが嫌でも下がります。そんなときでも一発で目が覚めるような何らかの不具合告知・表示装置が是非必要です。

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