踏み間違い衝突防止アシストに関する注意事項  アシストという意味は?

13 12月 2020

アシストという意味は、支援です。支援って? それは運転者=あなたが主体ですって意味です。 AI(人工知能)が搭載されていない「自動装置」の本質です。

踏み間違い衝突防止アシストに関する注意事項

  • 次の場合は、システムが正常に作動しなかったり、機能を十分に発揮できないことがあります。
    • 悪天候(雨、霧、雪など)のとき
    • 勾配が急な坂道を走行しているとき
    • 段差などをまたいでいるときなど車両姿勢が変化しているとき
    • 滑りやすい路面を走行しているとき
    • ハンドルを大きくきって旋回しているとき
    • 外気温が低いときや走行開始直後などでブレーキが冷えているとき
    • 下り坂などでブレーキが過熱してブレーキの効きが悪くなっているとき
    • 水たまり走行後や洗車後などブレーキが濡れてブレーキの効きが悪くなっているとき
    • 長期間駐車などで、ブレーキの性能が十分に発揮できないとき
    • 摩耗しているタイヤ、空気圧不足のタイヤ、スペアタイヤのような非常用タイヤ、日産純正品もしくは日産販売会社で購入したタイヤ以外を使用しているときや、タイヤチェーンを装着しているとき
    • 車両が傾いているとき(後席やラゲッジルームに極端に重い荷物を積んでいるとき)
  • 動いている物体に対しては踏み間違い衝突防止アシストは作動しません。(前方の車両、歩行者を除く)
  • 次の場合は、予期せずシステムが作動し、思わぬ事故につながるおそれがあるため、踏み間違い衝突防止アシストをOFFにする。
    • けん引するとき
    • トレーラーなどに積載するとき
    • シャシーダイナモを使用するとき
    • 純正品以外のサスペンション部品を使用しているとき(車高や車両の傾きが変わると正しく障害物を検知できないことがあります)
  • ソナーは次のような障害物は検知しません。
    • 背の低い障害物
    • 幅の狭い障害物
    • 針金、金網、ロープなどの細い障害物
    • バンパーに非常に近い障害物
    • 急に進行方向に現れた障害物
  • ソナーは次のような障害物は検知しないことや作動が遅れることがあります。
    • 地面から高い位置に存在する障害物
    • スポンジ状のものや雪など表面が柔らかく音波を吸収しやすい障害物
  • ソナーは次のような場合は検知しないことがあります。
    • 雨、雪、氷、汚れなどがソナーセンサーに付着しているとき
    • 周囲で大きな音が鳴っているとき
    • 周囲に超音波を発するものがあるとき
    • 障害物の面が車両の前面、または後面に対して斜めのとき
  • ソナーは次のような場合は検知することがあります。
    • 周囲に草が生い茂っているとき
    • 車両側面の近くに壁があるとき
    • 路面上に段差や突起物があるとき
    • 垂れ下がった旗、ビニールカーテンなどをくぐって走行するとき
    • 車両周辺に雪のかたまりがあるとき
    • 他車のソナーなど超音波を発生するものが付近にいたとき
  • マルチセンシングフロントカメラは次のような障害物は検知しません。
    • 子供などの背の低い人、動物、自転車
    • 夜間やトンネル内など暗い場合の歩行者
    • 対向車両
    • 道路構造物(ガードレール、ポールなど車両と歩行者以外の障害物)
  • マルチセンシングフロントカメラは車両の後端を認識するため、以下の例のような車両を検知しないもしくは検知できない場合があります。
    • バンパー形状などにより、タイヤが見えにくい車両
    • 幌がはみ出し、後端形状がはっきりしない車両
    • 前方を横切って通過する車両
    • 斜めもしくは前向きに止まっている車
  • マルチセンシングフロントカメラは次のような場合、前方の車両、歩行者が検知できないことがあります。
    • 悪天候(雨、雪、霧、風塵、砂塵、吹雪など)で視界が悪いとき
    • 前方の車両や対向車などにより水、雪、砂などの巻き上げが発生しているとき
    • カメラ前方のフロントガラスに汚れ、油膜、水滴、氷、雪などが付着しているとき
    • カメラ前方のフロントガラスが曇っているとき
    • 前方から強い光(太陽光や対向車両のハイビームなど)を受けているとき
    • 前方の強い光により前方車両のタイヤの部分が影になり見えにくいとき
    • 夜間やトンネル内などでヘッドランプを点灯していない、あるいはヘッドランプのレンズが極端に汚れているとき
    • 夜間やトンネル内などで前方の車両のテールランプが点灯していないとき
    • トンネルの出入り口や日陰など、急に明るさの変化が起こったとき
    • カーブを走行しているとき
    • 勾配の変化があるところを走行しているとき
    • 未舗装路など凹凸のある路面を走行しているとき
    • 歩行者が大きな荷物を持っている、背景と同じ色の服を着ているなど人特有の輪郭が認識できないとき
    • 前方車両からの太陽光などを強く反射されたとき
    • 対象物の位置や動きが大きく変化した場合(自車の車線変更・右左折、前方車両の右左折・急ハンドル・急加速・急減速など)
    • 始動してから約15秒間のあいだ
    • カメラの視界がさえぎられているとき(フロントガラスの汚れ、油膜、虫汚れ、ワイパーブレード)
    • カメラの向きがずれているとき
  • マルチセンシングフロントカメラは以下の例のような周辺状況では対象物の形状を正しく検出できずシステムが作動しない場合があります。
    • 対象物が背景と似た色合いで区別ができない場合
    • 対象物が道路標示(道路上の横断歩道、制限速度などの標示)の近くにいる場合
    • 対象物が路面の水たまりの付近にいる場合(周りの風景が水たまりに映りこむなど)
    • 対象物が建物や街路樹などの影と重なっているとき
    • 対象物と自車の間に水蒸気や煙などがあるとき
  • 以下の対象物にはマルチセンシングフロントカメラが対象物の形状を正しく検出できずシステムが作動しない場合があります。
    • 車高の低い車両
    • 最低地上高(地面から車体までの高さ)が極端に低いもしくは極端に高い車両
    • 特殊な形状の車両(タンクローリー、サイドカーなど)
    • 前方の至近距離に割り込んだ車両
    • 前方の至近距離に飛びだしてきた歩行者
    • 自車の正面から横にずれた位置に存在する車両や歩行者
    • 後端面積が小さい車両(空荷のトラックなど)
    • リヤタイヤから車両後端までが長い車両
    • 四輪車以外の車両(二輪車など)
    • 荷台から荷物や幌がはみ出している車両
  • マルチセンシングフロントカメラは以下の例のような場合、衝突するおそれがある対象を正しく検出できない場合があります。
    • 複数の対象物同士が近接している場合
    • 対象となる二輪車または車高の低い車両の前方近くに車両がいる場合
  • 外部の騒音などにより、警報音(ブザー)が聞こえない場合があります。

低速加速抑制機能について

  • ソナーで検出した壁や車両などの大きな障害物に対して作動します。車両の幅以下の障害物は検知しません。
  • マルチセンシングフロントカメラで検出した衝突のおそれのある前方の車両や歩行者に対して作動します。
  • 低速加速抑制機能は、運転者がアクセルペダルを戻すと解除されます。
  • アクセルペダルを踏み続けた場合は、作動を開始してから約6秒後に自動的に解除されます。
  • 渋滞中などで前方にいる車両を追い越すときなどに低速加速抑制機能が一時的に作動することがあります。
  • 信号待ちや右折待ちなどで、車間距離の短い状態から前の車に続いて発進する際、アクセルペダルを素早く深く踏み込むと低速加速抑制機能が一時的に作動することがあります。
  • 次の場合は作動しません。
    • 車速が約15km/h以上のとき(前方の車両、歩行者に対しては約25km/h以上)
    • ブレーキペダルを踏んでいるとき
    • シフトポジションが D、 B、R 以外のとき
    • トラクションコントロールが作動しているとき
    • タイヤが空転しているとき
  • 状況によっては外部の騒音などにより、警報音が聞こえない場合があります。
  • 路面または壁面の模様・ペイントや前方の道路構造物(トンネル、高架橋、交通標識、車両脇に設置された反射器(リフレクター)、反射シート、ガードレール)などで構成される形状が、車両や歩行者の輪郭の特徴や車両のテールランプの大きさ・位置などと似通っている場合、マルチセンシングフロントカメラが対象物の形状を正しく検出できずシステムが作動する場合があります。

低速衝突軽減ブレーキ機能について

  • システムの作動を待たず、すみやかにブレーキ操作を行う。車両の状態、走行状況、交通環境、天候、路面状況などにより作動しない場合や、本来の性能を発揮できないことがあります。
  • 自動ブレーキ制御が作動したあと、再び同じ障害物に近づいても作動しません。
  • 自動ブレーキ制御は短時間しか作動しません。必ず運転者がブレーキペダルを踏んでください。
  • 車両を停止させる場合は、必ず運転者がブレーキペダルを踏む。低速加速抑制機能が作動したあとに低速衝突軽減ブレーキ機能が作動したときは、車両が停止してから約2秒後にブレーキが自動で解除され、車両が動き出します。
  • 次の場合は作動しません。
    • 車速が約2km/h未満、または約15km/h以上のとき
    • シフトポジションが D、 B、R 以外のとき
  • アクセルペダルを踏んだ状態で障害物に接近したときは、作動が遅れることがあります。
  • 前進時は車両後方の障害物に対しては作動しません。同様に、後退時は車両前方の障害物に対しては作動しません。
  • 状況によっては外部の騒音などにより、警報音が聞こえない場合があります。

(以上 ニッサン自動車)

これは他のメーカーでも同じと思います。

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名古屋高検検事長のLS500によるペダル踏み間違いによる死亡事故ですが:

 

ペダル踏み間違い事故についての世間一般の考え方(元名古屋高検検事長事故から)

レクサスLS500ってトヨタの最高級セダンですよね。考えられる全ての自動装置が搭載されていますよねっ。なんでペダル踏み間違い事故防止装置が作動しなかったのですか?

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で、踏み間違い事故防止の「自動装置」なのに「あなたが主体です」って?? つまり、「踏み間違い」が発生して、自動装置に上記のような不具合が出たら、自分で始末をつけろということですね?

なにそれ。

自動車メーカーは、ある意味狡いです。踏み間違いを完全に防止できる「踏み換え」を必要としない装置をつくることができる癖になにもしません。

踏み間違い事故のすべての原因は、「踏み換え」をしなければならない構造にあります。欠陥です。

例えば、わたしの開発した装置があります。「左足ブレーキ装置」です。

画像出典:大野一郎

こんなのもありますよ。これは、電子的装置と違って絶対に間違えることはありません。

 

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