もと名古屋高検検事長 石川達紘氏の死亡交通事故裁判主張#2

17 11月 2020

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レクサス暴走致死事件 元特捜検事が「左足でアクセルを踏み続けることは可能だったか」

元特捜検察のエースとトヨタの法廷闘争 #2

村山治

◇◇◇・・・

そりゃ可能だったんですよ。だからレクサスは暴走したんです。

ま、記事を見てみましょう。

◇◇◇・・・

石川は「左足がアクセルペダルに届かない以上、自身は暴走に関係はなく、車に何らかの機械的、電子的な不具合があって暴走した」と確信した。モヤモヤしていた霧が晴れた。

ところが、東京地検は、見分後の2月18日に行われた石川に対する取り調べで、石川に通常運転時の座席位置に座ってアクセルペダルに足をかけている見分写真を示したうえ、「事故車には電子的・機械的な異常は認められなかった」として、石川が左足でアクセルペダルを踏んだことが車両暴走の原因であるとの見立てを示した。

検察側が、警視庁の収集した事故データ解析記録を重視し、石川側の「足が届かなかった」との主張を退ける判断を固めつつある、と受け止めた石川側は、3月4日、東京地検交通部検察官宛に、実況見分時に警視庁が撮影した「足の届いていない」写真が存在することを確認し、もしないなら、事故車についても改めて警察で実況見分するよう求める上申書を提出した。

事故車両と同じ時期に製造・販売されたレクサスのリコール

石川側が、車に暴走の原因があったのではないか、と考える理由がさらにあった。レクサスのエンジン制御用コンピュータの不具合情報だ。

事故車と同じLS500タイプのうちハイブリッド仕様でないタイプについてトヨタ自動車は18年12月5日付で、「エンジン制御用コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドリングストップ直後の再始動時にエンジンの吸入空気量を正確に算出できないことがある。そのため、エンジン回転が不安定となり、最悪の場合、エンストするおそれがある」として、「全車両、エンジン制御用コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する」とのリコールを国土交通省に届け出た。

約4800台に上る対象車は石川の事故車両と同じ時期に製造、販売されていた。
さらに、トヨタは2016年12月16日付で、
レクサスNX200t、NX300hタイプの計約3万7000台について「ブレーキ制御コンピュータにおいて、制御ソフトが不適切なため、ブレーキホールド状態から駐車ブレーキ作動状態に切替えできないことがある。このため、ブレーキホールドで停車中、シートベルトを外す等の操作をすると意図せず車両が動き出すおそれがある」
(大野意見:とすると、#1で科捜研が証言した、ブレーキは「焼き切れていた」と相反することになります。だから石川氏のケースでは、これが発生しなかったといえます。また、2020年、クルマが必ずしも完全ではないため、ブレーキホールド機能が付いたクルマであってもその機能が作動しない状況もあるわけです。石川氏のレクサスLS500は、1500万円もするクルマですが、そうであっても機械であることには変わりがありません。
そして、石川氏がギアをDレンジに入れたまま、シートベルトを外し、ドアを開けて運転席から離れようとしたという大きな「過失」が存在します)
として「全車両、制御ソフトを修正する」とのリコールを国交省に届け出ていた。タイプやグレードは違うが、これは、石川の事故の状況と酷似しているように見える。石川側は、これらの事実についても上申書に盛り込んだ。
・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
検察も、警察と同様、大先輩の石川の記憶にもとづく供述や状況証拠より、事故車に搭載されたEDRなどの電子データを信用した。
(大野意見:村山記者が何を言いたいか知りませんが、EDRの電子データを信用しないで何を信用するのか? 全くの言いがかりです)
17日の初公判で、検察側は「本件車両は、センサー及びコンピュータ内部の制御CPUなどに異常が出た場合、燃料や電気の供給が遮断・抑制されるよう設計されており、車両の構造上、制御CPUなどの異常によりエンジンやモーターの回転数が異常に上昇する(暴走する)ことはない」と主張。
(大野意見:その通りです)
これに対し、石川側は、検察側が強く踏み続けた証拠とする「衝突4.6秒前からアクセル開度はずっと100だった」とのデータについて、「衝突数秒前に失神した。筋肉は弛緩しその後も踏み続けられるわけがない」と反論した。
(大野意見:これ誰が立証できるのかな? 自分がいっているだけじゃん)
これは検察求刑通りの判決になりますね。

「2019年11月に公表された政治資金収支報告書によると、政権与党の自民党への企業献金も日本ではトップの6440万円。検察や警察とも深い関係がある。元検事総長の安原美穂弁護士が1986年、社外監査役についたのを皮切りに、97年岡村泰孝、2007年松尾邦弘、2015年小津博司と、いずれも検事総長経験者でつないできた。トヨタ自動車の社外監査役は、元検事総長の指定席になっているといっていい。検事総長は検察のトップ。OBになっても後輩検事たちに一定の影響力を持っている。

一方の警察。全国の警察が使うパトカーの大半はトヨタ製というのは周知の事実だ。

(大野意見:このひとこれで記者といえるのか? 小学生でもこんなバカなこといわないですよ)

トヨタ自動車の顧問には18年9月に警視総監を退官した吉田尚正も名を連ねる。吉田は、石川の事故の捜査を指揮した警視総監だ」

それにしても反権力を気取った村山記者(アイキャッチ画像をご参照)の記事は偏向しています。

週刊誌の記者というのはこの程度か・・・。

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