わたしは2016年現在、44年間もほぼ毎日運転しています。
それで思います。FUN to DRIVEって何だろう? みなさん、運転していて面白いですか? わたしの場合は、クルマは完全に生活の足になっています。故障がなく、ある程度の加速があればいいという感覚です。だから、カーブを速く回れるとか、馬力があるとかどうでもいいです。みなさんそう思われませんか? みなさん、わたしは思います。FUN to DRIVEというのはひょっとすると、高価でカッコイイクルマを運転すると、街ゆく人々の羨望や注目を集めて、虚栄心を満足させる行為ではないかと。
今日ウォーキングの途中でそれはカッコイイクルマを見ました。スバル レガシーです。ガンメタリックの渋い塗装に、45扁平タイヤ、社外品のカッコイイ黒塗装のアルミ。ブレーキポッドキャリパーはブレンボ、赤の塗装で大口径です。乗っていた人も渋い中年のオヤジ。こういうひとは FUN to DRIVE って大事なんでしょうねー。
むかしむかしクルマの運転は、特殊技術でした。
大東亜戦争の前から最中にかけて、クルマを運転できるということは、飛行機を操縦できるということと同じものでした。AT車などない時代でしたから、慣れないとギアチェンジも大変難しいものでした。シンクロメッシュなどないので、ギアチェンジには必ずダブルクラッチを踏んで回転数を合わせないとギアが入らなかったのです。みなさんダブルクラッチなどご存じないでしょうけれど、例えば2速から3速にギアチェンジするときには、2速からニュートラルに入れて一旦クラッチを繋いでフライホイールを回して車軸とエンジンの回転を同調させ、ここでアクセルを吹かして回転数を合わせ、その後再度クラッチを切って3速に入れてまたクラッチを繋ぎます。今はシンクロメッシュとトルクコンバーターという流体継ぎ手が全てを代行してやってくれます。
F1(レーシングカー)のペダル配置
F1(エフワン)、みなさんご存じのように、とてつもないスピードで周回コースを回る自動車競技です。この車両は、ピストンエンジンを使っているので馬力・トルクが出る回転数域がとても狭く、例えば一万一千回転から一万二千回転の間だけとか。このため、競技ですから、カーブを回ったらなるべく速く加速したい訳です。そのためにもエンジンの回転数を落とすわけにはいかない。どうしているかというとカーブの手前では、ブレーキを踏みながらアクセルを同時に踏んでエンジンの回転数を落とさないようにしています。どうしたらそんなことができるのでしょうか?答えはゴーカートです。右足でアクセル。左足でブレーキです。ペダルの配置もそのようになっています。実にいい考えではありませんか?
動画出典:youtube このクルマにはクラッチがついているようですが、ほとんど触っていないところをみるとパドルシフトのSEMIオートマチック車だと思います。左足は、ブレーキペダルに乗ったままです。大野式ブレーキ装置は、もう少し左側に装着されていますので、左足がもっと自然な位置にきます。
大野式左足ブレーキ装置
実はわたしが提唱している『大野式左足ブレーキシステム』はこういう考えに基づいて作成されています。副次的に『ペダル踏み間違い事故』を完全に防止することができます。
大野式左足ブレーキシステム
動画出典:youtube FUN to DRIVE というのはこういうことでしょうか? でも、人や自転車あるいは他の交通があるところでこんなことしたら???
トラックバックURL