東京 池袋暴走事故 実刑判決の飯塚幸三受刑者が死亡
5年前、東京・池袋で車を暴走させ、母親と3歳の子どもを死亡させたとして実刑判決を受けた飯塚幸三受刑者が老衰のため、死亡したことが分かりました。
93歳でした。
旧通産省の幹部だった飯塚幸三受刑者(93)は、5年前、東京・池袋で車を暴走させ、松永真菜さん(31)と長女のリコちゃん(3)を死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせたとして、過失運転致死傷の罪で禁錮5年の実刑判決を受けました。
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みなさまもご存じの通り、この事故を巡って「ペダル踏み間違い」事故を起こした飯塚さんを「上級国民」だから逮捕されないとかいろいろと言われていました。被害者遺族の松永さんは「交通安全」を語っていましたが、まるで「かたき討ち」のような感じ(個人的感想)でした。愛する妻と娘を一瞬で奪われてしまったのですから当たり前のことと思います。
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飯塚受刑者は90歳で収監されました。刑務所内は武器となるので「杖」を使うことはできません。また、トイレなどには手すりがなく、パーキンソン氏病で足が不自由なうえ高齢な飯塚受刑者はトイレで転倒し大けがを負いました。
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【受刑者の謝罪】
遺族の松永拓也さんは、「2人の命をむだにしたくない」「もうこんな思いを誰にもしてほしくない」という思いから、近年は、交通安全を呼びかける講演を全国各地で続けています。
しかし:
高齢者に「早く免許を返納しろ」というのが本当に踏み間違い事故を防止する方法でしょうか?
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みずからも被害を受けたSNS上のひぼう中傷の問題にも取り組んできました。
松永さんと飯塚受刑者をめぐっては事故から5年となることし、新たな動きがありました。
ことしに入って松永さんは飯塚受刑者からの謝罪の手紙を受け取りました。
手紙は、刑事裁判のあとに書かれたものとみられ、事故の原因については、アクセルとブレーキの踏み間違いの記憶がなかったため裁判で無罪主張をしたこと、提出された証拠や判決文を読み、自身の勘違いで車が暴走してしまったと理解していることが記されていました。
そして、「もっと早くに車の運転を止めていれば今回の事故を起こさないで済んだと思いますので運転を続けていたことについては今も後悔し反省しております。本当に申し訳ございませんでした」と、謝罪のことばで結ばれていました。
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【受刑者“早く免許返納を”】
松永さんは飯塚受刑者と面会したいという思いを強め、ことし5月に真菜さんの父親の上原義教さんと受刑者が収容されている刑務所を訪れ、面会が実現しました。
刑務官に車いすを押されながら面会室に入ってきた飯塚受刑者は、松永さんや上原さんが想像していた以上に衰え、ことばを発するのも難しい様子だったということです。
このなかで、松永さんが、「どのようにすれば事故を防げたと思うか」などと尋ねたところ、飯塚受刑者は「高齢ドライバーに早く免許を返すよう伝えてほしい」と答えたということです。
面会を終えた松永さんは「2人の命は戻ってこないという事実に5年間向き合い続け、今回の面会が再発防止につなげるための集大成だと感じている。彼を糾弾するのではなく、彼のことばをヒントにして、同じような加害者や被害者、遺族を生まないために一人ひとりに何ができるのか考えてほしい」と話していました。
・・・本当にそうですか?
(JAFトレコラムより)
高齢者だけじゃない?若者にも多いブレーキとアクセル踏み間違い事故の要因と対策
画像出典:イタルダインフォメーション No.139|交通事故総合分析センター
グラフが読みにくくてすいません。
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つまり、重大事故には至っていないものの「ペダル踏み間違い事故」自体は高齢者より若年者のほうが多い傾向にあります。
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簡単に免許返納といいますが、日本全国レベルで考えると公共交通がない地方都市も多く、例えば老々介護など車がなければどうしようもないということがあります。こういう人たちはどうするのか?
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松永さんが言っておられることは「踏み間違い事故」の防止にはなりません。
踏み間違い事故を防止する装置は、あります。
画像出典:株式会社 カイ
これです。
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