ミライのAHBと雨滴感知ワイパー（双方標準装備）

ミライには、オプション装備がほとんどないくらい沢山の装備が標準装備となっています。その中で、今回取り上げるのは、先ずAHB－オートマチックハイビーム・ロービーム切り替え装置です。ライトをONかAUTOの位置にして運転席右下のスイッチをオートにします。すると、ウインドシールドルームミラーのところにあるカメラで前方からの光を検知して対向車などが来ると自動でロービームに切り替え、すれ違った後はまた、自動でハイビームに戻すというものです。よくロービームにし忘れるので便利な機能ですが、でも必要でしょうか？手動でやればいいじゃないですか。このカメラはもう一つの機能であるレーンデパーチャーアラート（車線からのはみ出し警報）もやってくれますが、トヨタはいったいいくらかけたのでしょうか？このレーンデパーチャーアラートも、50km/hを超える速度で車線をまたぐとピーピー警報音を出しますが、わかって越えているのでただうるさいだけ。次に雨滴感知ワイパーですが、ネットなどでミライのシステムを見つけられませんでしたが、多分プリウスと同じようなものを使用していると思います。プリウスの雨滴感知システムはフロントガラス内側についているセンサーから赤外線が外に向かって照射されており、雨滴が付いていないと赤外線は反射し、ついていると透過するそうです。他のメーカーでももう当たり前のようになって装備されているこの機能、みなさん本当に必要と思いますか？わたしの場合、雨が降って来たら、視界が邪魔されるまで放っておいて、後は雨の強さでワイパーの早さを『手動』で選ぶだけです。また、下の写真に掲載しましたが、センサーの誤作動で晴天時に突然ワイパーが動き出すということもよくあります。ともあれ、雨が降って来たら手動でワイパーを動かすということがクルマを運転するということではないですか？トヨタはこれにも相当金を使っていると思いますが、本当に必要な装備でしょうか？他のメーカーが同様の装備をつけて売るから対抗上仕方がないのかもしれませんが、余計なお金ばかりかけて購入しにくくなっていませんか？逆に同じ車格でもそんな装備はついていませんがその分買いやすくなっていますというのもひとつの見識と思います。

一方、感心した最新装備もあります。それは、BSM－ブラインドスポットモニターと呼ばれるサイドミラー死角に何かいるぞーと知らせてくれる装備です。これはなかなかいいです。見えないところにオートバイが車線変更してきて、ドキッとすることがよくあります。これは優れものと思います。

ミライは専用ナビをつけての乗りだし価格が約７７０万円です。初めて乗った高級車です。うち国・県からの補助金及び免税総額が約３２６万円です。ということは支払総額が約４４４万円です。一般庶民には大きい金額です。しかし、例えば２Ｌのガソリン（ハイブリッドではない）クラウンアスリートが乗りだし価格約５８０万円ということを考えれば、約１４０万円も安く購入できることは大きな魅力です。しかもクラウンには負けない豪華装備です。だからその意味では余計な装備も意味があるのかもしれません。

トヨタの戦略では、多分次の燃料電池車は、思い切って買いやすい価格のクルマをだしてくるような気がします。あのテスラでさえモデルSでは１０００万円でしたがモデル３では３００万円台です。どこのメーカーでも皆似たような販売戦略をとってくるのですね。