最近流行りの「自動ブレーキ」なるもの

02 8月 2016

最近は猫も杓子も「自動ブレーキ」流行りであります。軽自動車にも装備されるようになりました。CMの宣伝文句では、如何にもドライバーのミスを補って作動するような優れものに見えます。スバルのアイサイトというカメラで障害物を検知する自動ブレーキはオプションとなっており、10万円です。メーカーによってセンシングの方法の違いがあります。スバル(富士重工)は、カメラ、トヨタはレーダーとソナー、ニッサンはソナーとカメラという具合です。センサーにはそれぞれ探知距離の違いや特徴があります。

さて、それではどのくらい効果があるかというと、先ず❶衝突被害軽減ブレーキという機能と❷自動ブレーキと2つに大別されます。❶は文字通り完全には止まらないが速度を落とせるというもの。❷は完全に止まるというものです。❷は完全に止まるためにどこのメーカーも速度35km以下でないと作動しなようになっています。何れもドライバーはハンドル、ペダルその他主要な何の運転操作もしないという条件が付いています。

ここでもしドライバーがブレーキを踏むべきところで誤ってアクセルを踏んだ場合、どうなるのかという質問です。車体は自動ブレーキが解除され、加速を始めます。後はいつものペダル踏み間違い事故と同じ結果になります。ドライバーが何の操作もしないというところが自動ブレーキのミソです。

とすると、自動ブレーキ及び衝突軽減ブレーキがうまく作動するのは:(1)高速渋滞最後尾に居眠り運転で突っ込んだ(2)渋滞中ノロノロ運転中のわき見、居眠り の2つとなります。このほか踏み間違い防止ブレーキもありますがこちらは8月1日にupした「ニッサン踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)なるもの」を参照願います。なお、こちらの場合は、ドライバーが誤ってアクセルを踏んだ場合でも何秒間かは加速しないようになっています。しかし、ドライバーは誤ってアクセルを踏んでいる意識がないわけですので、ブレーキが効かないと思って益々踏むのではないでしょうか?そうするとどうなりますか?クルマが加速しないような状態は約2秒間くらい、多くて3秒間くらいです。その後は踏んだだけ加速します。

 

自動ブレーキdemo2

 

自動ブレーキ4

 

自動ブレーキ3

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