アメリカには、NTSB(National Transportation Safety Board 国家安全運輸委員会)というFBIとかCIAとかDODとか役所としてのレベルは違いますが同じ国家組織があります。この組織が原因調査するのは、以下の通りです:
- 米国における民間航空機および事業用航空機の事故全て(軍用機を除く)
- 高速道路事故のうち、調査する必要があると認められるもの
- 旅客を輸送する鉄道事故全て、および重大な鉄道事故(死者発生または損害額が大きいもの)
- 全ての海難事故
- 重大なパイプライン事故(死者発生または損害額が大きいもの)
- 輸送中の危険物・有害廃棄物の漏洩・排出等全て
- 自然環境により繰り返し発生する輸送機関事故のうち、調査する必要があると認められるもの
NTSBの完全な真似で日本にもJTSB(Japan Transport Safety Board)という組織があり、以前は航空事故調査委員会、鉄道事故調査委員会、海難審判庁などに分かれていましたが2008年10月改組統合して発足しました。業務内容は以下の通りです。:
航空事故等[編集]
- 航空機の墜落、衝突又は火災
- 航空機による人の死傷又は物件の損壊
- 航空機内にある者の死亡(自然死等を除く)又は行方不明
- 航行中の航空機が損傷を受けた事態
- 重大インシデント(事故が発生するおそれがあると認められる事態)
鉄道事故等[編集]
船舶事故等[編集]
- 船舶の運用に関連した船舶又は船舶以外の施設の損傷
- 船舶の構造、設備又は運用に関連した人の死傷
- 重大インシデント(事故が発生するおそれがあると認められる事態)
今回の提案は、ここに自動車重大事故(NTSBのように高速道路に限らず)を入れることです。例えば踏み間違い事故などです。人の生き死にが関係してくるので必ず公的な機関である必要があり、司法機関に優先する調査権限を持つ必要があります。ちなみに検察警察など司法機関は責任の度合いなどを明確にするために「犯罪捜査」を行っているのであり、事故調査を行っているのではありません。
立川JR線路突入踏み間違い事故(7月24日2016年)
NTSB(米国国家安全運輸委員会)
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