2016年8月23日ミライに水素を充填しましたが、満タン充填3分を実現したのが株式会社KITZ(キッツー北澤製作所 千葉県美浜市資本金212億円従業員1240人)のボールバルブという製品です。水素ステーション充填バルブは外国製品ばかりだったそうで、しかもニードルバルブというもので充填には時間がかかったそうです。キッツではもともと圧縮天然ガスバルブ(約33Mpa)を開発していたので素地があったようです。またまた日本製品がクリーンヒットを打ったようです。とにかく水素を燃料電池車に充填するまでに約70~80個のバルブを経過して充填するそうですが、ENEOSの水素ステーションでは、トヨタ公表の70Mpaではなくさらに高圧の82Mpa(820気圧)で充填しています。
さて、今度はミライ側の水素封止/供給バルブのお話しです。こちらも日本の会社が開発した製品が使われています。技術の裾広がりには驚くべきものがあります。ミライは2本水素タンクを搭載していますが、820気圧の高圧気圧を減圧して(減圧バルブ)さらに燃料電池に供給(高圧水素供給バルブ)しなくてはなりません。この4個のバルブを開発したのがJTEKT(光洋精工と豊田工機が合併)JTEKTはもともとパワーステアリングの油圧バルブを製作していた会社です。(出典元:キッツ関係:長谷川 愛 )
水素充填ノズル
水素充填バルブ(Kitz製)
横浜パシフィコ『人とクルマのテクノロジー展2015年5月』
ミライに装着される減圧バルブと供給バルブ
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