本当にCO²が地球温暖化の犯人
なのか解らないし、地球が温暖化に向かっているのかどうかも解らないですが、わが国日本の基幹エネルギーを100%輸入の他力本願から自分で作れるようになれることは私たちの生存がかかった大事なことです。2016年10月31日付本欄トピックスで取り上げた『波力発電≒潮力発電(海流発電)とは?』で取り上げたように、再生可能エネルギーを使って水素製造することは、CO²減少による地球温暖化防止の問題よりも国としての安全保障の問題です。そこで紹介するのは、生活排水から発生するバイオガス(メタンガス)を使って行う水素製造です。
福岡市の中心部にある下水処理場では、
2015年11月に世界で初めてバイオガスから作った水素の供給サービスを開始しました。生活排水の処理に伴って発生するバイオガスで水素を作り、1日に燃料電池車65台分の水素を供給することができるとのことです。下水から生まれるバイオガスの主成分はメタンガス(CH4)で、これと水蒸気(H²O)を反応させると水素(H²)と二酸化炭素(CO²)に変化します。その後にCO²を吸着して純度の高い水素を製造する方法です。バイオガスは再生可能エネルギーとして発電に利用することもできますが、そのまま燃やさず水素に転換することで燃料電池にも使用することができます。
画像出典:福岡市他 [石田雅也,スマートジャパン]
画像出典:福岡市他
横浜市でも同様の試みがスタート
下水のバイオガスから水素を製造する試みは神奈川県の横浜市でも始まりました。基本的な仕組みは福岡市のプロジェクトと同様ですが、下水処理場の中に燃料電池を導入して電力と熱も供給する仕組みです。大都市で毎日発生する大量の下水バイオガスから電力・熱・水素を作って、エネルギーを地産地消することが狙いです。2020年度に運用開始を目指す計画です。
画像出典:横浜市環境創造局
わたしたち日本人のこうした取り組みは、2020年の東京オリンピックを境に必ず実を結び、エネルギーの自給自足ができるようになります。わたしたちの子孫に対して大きな遺産を残していけるのではないでしょうか?
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