左足ブレーキ操作に対して感じる違和感とは?

10 4月 2022

1991年11月1日に、AT限定が普通自動車免許を対象として創設されたことにより、当該免許取得において手動変速操作の習得をする必要性がなくなりました。AT車限定免許の誕生です。これを受けて自動車学校ではAT車限定免許専用のカリキュラムを創設しました。2022年3月現在日本の新車における占有率は、約98.6%(自販連2019年データ)がAT車です。これは、アメリカより高いらしいです。

■日本におけるAT比率の推移
1985年/48.8%
1990年/72.5%
1995年/80.8%
2000年/91.2%
2005年/96.6%
2010年/98.3%
2015年/98.4%
2019年/98.6%
(日本自動車販売協会連合データより)

自動車学校では、勿論のこと、ブレーキは右足で操作すると教えています・・・。

左足でブレーキを操作するということは、例えば高齢者の場合、免許を取得してから実に長い時間右足でブレーキを操作してきたわけなので違和感を覚えるのは当たり前のことかもしれません。年を取ればとるほど保守的に=教わった通りにやろうとするからです。

熊本の鳴瀬(ワンペダル=ナルセペダル発明者)さんの場合、一番のお客さんは、踏み間違い事故を起こしてしまったが仕事や病院通いなどでどうしてもクルマを手放せない人だといっていました。

こういう人は、違和感なんて言っていられないからです・・・。

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現行のAT車は、メーカーが右足で操作するようなペダル配置にしています。その理由は、推論ですが、MT車にあると思っています。それは:

AT車が出始めたころ、1970年代のことですが、当時MT車とAT車と混在して運転する運転者が多かったのです。 そしてブレーキを右足だけで操作する分にはよかったのですが、運転中空いている左足を使ってブレーキ操作をしてみようという人が出てきて、右足操作用のブレーキペダルを左足で操作しようとする人がいたのです。

すると何が起きるか? というと、MT車でクラッチを踏む癖が付いている運転者は、左足でブレーキを思いっきり踏んでしまうことがあり、大変危険なこととなりました。

左足ブレーキはなぜ普及しない? AT車全盛のいまでも走り好きの ...

画像出典:wikipedia

そこで、メーカーとしては、MT車のクラッチ操作に慣れた運転者に左足ブレーキを使わせると危ないので、ブレーキアクセルはMT車からクラッチだけを取り除いた形にしたのではないかというのが結論です。

そして、運転が簡単なAT車は普及を続け、ペダル踏み間違い事故が多くの悲劇を生むようになりました。

1970年代からのこの形態の事故はあったのですが、AT車の運転に不慣れだからだろうで済まされてきたのです。

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