以前の投稿、「化石燃料が何故悪い」で取り上げた「可変圧縮比エンジン」についてもう一度取り上げます。何故ならわたしにとってはノーベル賞ほどのインパクトがあったからです。以前の投稿とは:
このエンジンについて仕様書を調べましたが、使用ガソリンについての記述が見つかりませんでした。そこでニッサンお客様相談室に聞いてみました。そしたら:
プレミアムガソリンですって。そりゃそうだ。だってエンジンが高圧縮比状態の時にレギュラーガソリンだったらノッキングが発生する可能性があって対応できないですものね。
さて、この圧縮比問題、ディーゼルエンジンではどうなっているのでしょう。
そもそもディーゼルエンジンとは:
ディーゼルエンジンは点火方法が圧縮着火である「圧縮着火機関」に分類され、ピストンによって圧縮加熱した空気に液体燃料を噴射することで着火させる。液体燃料は発火点を超えた圧縮空気内に噴射されるため自己発火する。
実用化された単体の熱機関としては最も効率に優れる種類のエンジンであり、また軽油・重油などの石油系の他にも、発火点が225℃程度の液体燃料であればスクワレン、エステル系など広範囲に使用可能である[注釈 1]。汎用性が高く、小型高速機関から巨大な船舶用低速機関までさまざまなバリエーションが存在する。
ルドルフ・ディーゼルの特許に基づく最初期の単気筒ディーゼルエンジン(1898年 Langen & Wolf製 出力14.7kW) 資料出典:Wikipedia
画像出典:クリッカー
そもそも燃料の違いとは:
ガソリンと軽油の性状の特徴的な違いを簡単に言うと、次のようになります。
・ガソリンは、蒸発しやすく炎を近づけると常温でも容易に着火する。
・軽油は蒸発しにくいが、ガソリンよりも低い温度で自着火する。
∴ディーゼルエンジンでは圧縮比を変える必要がないのですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記の前投稿にも転載した動画をもう一度転載させてください:
動画出典:youtube ニッサン自動車
このような技術を開発したニッサンは大したもんだと心から思います。
トラックバックURL