人間の性質(さが)

18 3月 2021

みなさん、例えば駐車するときなど、ハンドルが曲がったままになることがよくありますよね。でも、すっかりそのことは忘れてエンジンをかけて走りだすとき、クルマが思わぬ方向に動いて慌てたことありませんか? そんなとき、ひとは無意識に、思いがけず動いたほうと反対にハンドルを切って修正しようとするでしょう。当たり前ですよね。

ペダル踏み間違い事故もこれとよく似た初動です。つまり、自分はブレーキを踏んでいると思っている訳ですから、ブレーキ(アクセル)を踏んで止まらない若しくは減速しないと・・・、おかしいなと思って、ひとはまたブレーキを踏みこみます。

そうするとクルマは急加速に移ります・・・。と、ひとは、大変驚きながらも、やがて「死ぬかもしれない」という恐怖に襲われます。

そうすると、ひとは踏めば止る筈の(アクセル)ペダルから足を離すことができず、固まったままとなってしまいます。イギリスのリバプール大学心理学教授のジョンリーチ博士は、これが「恐怖から生まれる」自然な生理的な反応といいます。

何故そうなるのかについての原因は、最早医学の分野だと思いますが、解っていません。因みにひとは意識を失うと体中の筋肉が弛緩して、グダグダになるため踏み間違いでのアクセル踏みつけをしてしまうことはありません。一方、癲癇などの症状は、ひきつけを起こし体中の筋肉を突っ張らせてしまいます。

「ペダル踏み間違いシンドローム」とでも名付けましょうか。

ブレーキの操作を行うときに2者択一を強い、しかもアクセルを誤って操作した場合は破滅的な結果に陥るということがあります。明らかな設計上の『欠陥』です。

AT車のペダル操作は、右足だけで行うようになってます・・・。左足は遊んだまま。

MT車の運転は:

先ずエンジンをかけてから、左足でクラッチを切り、左手で(右ハンドル車)ギアを一速に入れてクラッチを繋ぎつつ、右足でアクセルを踏み、パーキングブレーキを緩めます。

(エンジンは低回転時に力を出さないので半クラッチ(クラッチ=杖の意味)で誤魔化してエンジンが止まらないようにします。)

クルマが動きだし速度が出始めたら、左足でクラッチを踏み、左手でギアを2速に入れ、左足でクラッチを繋ぎます。

・・・減速乃至停止の必要が生じたら右足をアクセルペダルから離し、左隣にあるブレーキペダルに右足を移して踏みこみます。このとき、仮にアクセルとブレーキを踏み間違えたとしても(聞いたことないですが・・・)、クルマが加速し始めると同時にクラッチを切ることができるので、少なくともクルマが暴走に至ることは先ずないと考えます。

次はちょっとひとをおちょくったような動画ですが:

動画出典:youtube

MT車の運転を見るにつけ、運転が難しいものと思いますね。

今は懐かしボンネットバス(ギアシンクロなし)の運転こそ最も難しい運転方法のひとつでしょうね。

動画出典:youtube

もう一発ボンネットバス運転動画:

動画出典:youtube

ペダル踏み間違いによる暴走事故が何故AT車に限られるのか、何故MT車では発生しないのか??

不思議ですが、AT車の大きな欠陥であることは間違いないです。

そこでAT車の左足ブレーキです!

画像出典:大野一郎 左側画像:既存ブレーキを残したまま左足ブレーキを装着した例 右側画像既存ブレーキペダルを撤去した例

これならブレーキ操作の際、2者択一がありませんから ➡ 踏み間違いはありません。

 

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