2019年4月19日に発生した「東池袋踏み間違い事故」の裁判が2020年10月から開始されています。その3回目の裁判がありました。被告飯塚幸三氏(2021年現在90歳)は、明確に「ペダルを踏み間違えた事実はありません」として争う姿勢を鮮明にしました。仮に地方裁判所で結審しても、上級裁判所に控訴するつもりのようです。裁判の中で、死亡した母子の遺族(夫)が、被告に直接質問する時間があり、「控訴するつもりですか?刑務所に入る覚悟ありますか?」という質問をしました。
飯塚幸三被告は、明確に「自分ではペダルの踏み間違いはしていない」、「クルマが勝手に暴走した」、「ペダルが床に張り付いているのが見えた」と述べ、争う姿勢を見せています。
わたしが感じることは、飯塚被告は、この事故で何が起きたか自分で解っているのだと思います。ただ、刑務所で一生を終えたくないという気持ちで一杯なのではないでしょうか? そして裁判を引き延ばせればその途中で寿命が尽きると思っているのではないかと思います。
事故車両はトヨタプリウスです。これに対してトヨタは、車両記録装置(EDR)他の解析では何らの異常もなかったとの発表をしました。
動画出典:テレ東ニュース youtube
この動画の中でおかしいなと思ったのは、急加減速すると車体の前部が浮くというくだりです。プリウスは前輪駆動車です。後輪駆動車の場合、急加速すれば前部が浮き、急減速すれば前部が沈みます。前輪駆動車にはそれがないと思います。どなたかご存じの方がいればコメントで教えてください。
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何回も申し上げているように、死傷事故の交通事故刑事裁判では、「過失の予見可能性」の有無について問われます:
わたしは日本の工業技術TOPだった飯塚幸三被告に「ペダル踏み間違いをしました。そしてこの『過失』は十分予見することができました。そのため、この過失を起こさないようにする予防装置を装着するべきでした。ただし、人間が過失を行うのは太古から自然なことであり、踏み間違えれば暴走してしまう現在のペダル装置は『欠陥』です。早急な対策が必要です」といって欲しかったです・・・。
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