水素エンジン! うっとりする響きです。これ、燃料電池車とは違うんです。従来型のエンジンで燃料としてガソリンやディーゼルの代わりに「水素」を燃やして走る夢の車です。
水素をクルマの燃料とすることには課題があります。それは、燃料タンクの問題です。水素は気体です。だから気体を燃料として搭載するためには何らかの知恵が必要となります。それは…:
ミライのような燃料電池車では、水素気体を820気圧のような圧力をかけて圧縮し、5Kg(水素重量)くらいまで重点するような方式で約700㎞の航続距離を実現しました。この水素は酸素と化学的に結合して水と電気を生み出し走行するのですが、水素エンジンの場合は、格段に水素を消費します。そのため気体を圧縮して搭載するのでは普通に販売できる車になりません。
そこで登場するのが液体水素です。水素をマイナス253°まで冷却すると気体に比べて体積が激減する液体になります。なお、家庭用電気の火力発電等に使用されるLNGは天然ガスをマイナス162°まで冷却して液化し、運搬しやすくしています。
このマイナス253℃の液体水素を温度を保ったままクルマに搭載するのもすごいことですが、この液体水素をタンクから吸い出して(超電導モーターを使用したポンプ)気化させエンジン燃焼室まで送り込む必要があります。その送り込む量もアクセルの開度に応じて制御する必要があります。吸い出すために「超電導モーター」が使われています。すごい。すごい。
で、超電導モーターって何ぞやって話ですが、超電導=電気抵抗ゼロということであり、電気抵抗がないということは「熱」が発生しないということでもあります。また、電気抵抗が無いということはモーターの大きさを約1/10くらいまで小さくできるそうです。これは車載ということを考えるととてつもないメリットです。そして、超電導は約マイナス120°ということなので液体水素マイナス253°の環境で実現しやすいことになります。また、マイナス253°の液体水素タンクの世界では「熱を発生させない」汲み上げモーターは重要な要素ともなります。
上下動画出典:YouTube

画像出典:YouTube
でも:富士24時間レースに出場していた水素エンジンカローラの水素タンクは後部座席を全部つぶして設置されていました。実際の市販車では水素タンクをどこに設置するつもりなのでしょうか?
そして…。水素エンジンの「意義」ですが、「脱炭素」では絶対にありません。脱炭素なんてどうでもいいことです。これは「革命」です。
水素は国産エネルギーです。自分で作れるエネルギーです。よその国から輸入せずに「自分で」作れる基幹エネルギーです。石炭を主力のエネルギーとしつつ水素を補完的に使っていけばいいと思います。こうすればアメリカーイラン戦争のときのようなことが起こっても何の心配もせずによくなります!

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