VOLVOの自動運転やばい!

26 7月 2017

あくまでコンセプトの話ですが・・・・・

VOLVOではこのプロジェクトをConcept 26(コンセプト 26)と呼んでいるようです。その内容は確かにレベル4の自動運転です。でも何を搭載すればレベル4の自動運転が可能になるか書いてないです。そう、「AI 人工知能」について何も書いてないんです。

自動化の良さは「機械」が運転するから「人間」より安全に運行できるというものです。全てはそこにあります。

わたしは昔パイロットでした。飛行機には随分自動化が取り入れられていますが、実はいいようで悪い部分が沢山あります。例えば:

みなさんも良く乗っておられるBoeing(ボーイング)777という機種があります。ジャンボ(B747)が引退してからは日本で就航している一番大きな旅客機です。そのB777ですが・・・:

天候がよく、横風がないような穏やかなときは「自動着陸」しています。そりゃ、うまいもんですよ。うる憶えですいませんが横風成分が確か10?ノット(風速毎秒5mくらい)を超えるともう自動着陸はできません。何故かというと着陸するときに計器着陸受信機が機首についているので、飛行機が横風で横を向くと(機首を風の方に向けないと流されて真っ直ぐ飛べない)、受信できなくなるのです。

パイロットが是非自動でやってもらいたいと思うようなときは、自動着陸できないのです。

 

動画出典:youtube 高知龍馬空港

この動画をみると、パイロットは勿論手動でアプローチしています。風の方向に機首を向けて、着地寸前に左の方向舵を入れて(踏んで)機種の向きを滑走路と平行にしています。

だいぶ話がVOLVOの自動運転から脱線しましたが、要するに、2017年現在、自動化というのは、人間が機械のバックアップになっていなければ成立しないということです。つまり、なにか自動システムに不具合があったとき、すぐに人間が機械にとって代わって操縦なり運転なりしなければならないということです。

しかし、このVOLVO Concept 26は、レベル4の自動運転について述べています。しかもHPで堂々と。

VOLVOの選べる3つのモード

コンセプト26に搭載された3つのモードは、ドライバーが車内で充実した時間を過ごせるよう、特別にデザインされています。自分で運転する時、あるいは自動運転の時、車内のレイアウトがモードに合わせて変更されます。

画像出典:VOLVO

クリエイト

シートとハンドルの間隔を離すことで広々したスペースになり、電話したり、メールを読んだり、映画を楽しむことができます。

画像出典:VOLVO

ドライブ

自分で運転を楽しみたい時は、道路を走る楽しみを十分に味わうことができます。

画像出典:VOLVO

リラックス

シートをリクライニングさせてリラックスしたドライブを楽しめます。

ホーカン・サムエルソン – ボルボ・カー・グループ社長兼CEO

ボルボは自動運転モードにおける全ての責任を負います。私たちは世界の自動車メーカーに先駆け、それをお約束します。

 

画像出典:VOLVO

すごいこと言ってますねー。支那企業に金を出してもらってやっと息をついた状況なのに、こんなこと言っていいんでしょうか? 大言壮語が得意なあの人たちの影響を受けちゃったんでしょうか?

あのトヨタ、ニッサン、ホンダ、ベンツ、BMW、GM、テスラ、グーグルすべての自動車メーカーは鎬を削ってAI-人工知能の研究をしています。トヨタがこの研究に投資しているお金は、なんでも5千億円以上だそうですよ。だって何か事あれば人命がかかっているのですよ。それを自動運転で何か問題あれば全てVOLVOが責任を負うなんて言っちゃっていいのでしょうか?

 

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