旧車愛好家(11月8日衝突実験動画追加)

06 11月 2016

 トヨタ2000GTを目撃しました。

2016年11月5日、秋のさわやかな日差しの朝、いつものようにウォーキングに出ました。その途中、京浜急行浦賀駅の近傍で生まれて初めて走っているブルーメタリックのトヨタ2000GTを目撃しました。続いて本当に初期型(テールライトの形状でわかります)のスカイラインGTRも目撃しました。おそらくは同じ旧車会のお仲間ではないかと思います。昭和43年頃(1968年)の車体ですから、優に48年は経っています。復元するのにいったいいくらかかったのかなーと正直に思いました。

 

動画出典:youtube この車両はテキサス在住のアメリカ人コレクターが所有するものです。

 

動画出典:youtube この車両は、一番初期型のスカイラインGTRです。テールライトの形に特徴があります。

おおよそ50年も前のクルマ

を現代に甦らせるのは、とんでもない時間とお金がかかると思います。昭和40年代のクルマは鉄板の質も良くないし、すべてアナログです。だからこそ甦らせることができるのかもしれません。エアコンもなければ、油圧の技術もないからパワーステアリング、パワーウインドウブースター ブレーキ(踏力倍増装置)もないです。そもそもディスク ブレーキがなかったです。ABS(アンチロック ブレーキ)やトラクション コントロールも勿論ないです。乗員の安全装備として欠かせない三点式シートベルトやエアバッグなどもありません。オートマチック車もありませんでしたね。さて、現代に甦ったクルマもオリジナルに忠実に再現しますからこのような装備がないことは当然です。でもある程度のスピードはでます。中にはトヨタ2000GTのように時速200kmに及ぶものもあります。さて、みなさんこのような旧車が現代のクルマと一緒に高速道路を走る姿を想像してください。走行や安全のレベルがまるで違うクルマが同じ道路を一緒に走ったら危なくないですか?もっとも旧車は台数が極端に少ないですからその摩擦があまり表にはでてこないのかもしれませんね。

 

動画出典:youtube 11月8日動画追加:丁度面白い動画を見つけました。

トヨタ2000GTの金銭的価値

1967年型トヨタ「2000GT」が日本車史上最高値となる1億2000万円で落札!

上記で落札された2000GTは、米テキサス州でも有名なカーコレクターが所有していたもので、落札価格は何とおよそ116万ドル(約1億1800万円)。2000GTは全部で337台製造されそのうち米国で販売された左ハンドル車は上記車両を含めて62台です。

2000GTといえば、日本初のスーパーカーと称され、世界で最も美しい車といわれるジャガー「Eタイプ」と同時期に生産された日本が誇るクラシックカー。最高出力150hpの2.0リッター、直列6気筒DOHCエンジンを搭載し、トランスミッションは5速マニュアル。最高速135mph(約217km/h)を誇ると言われています。当時の2000GTの価格は238万円で、トヨタ自動車の高級車であるクラウンが2台、大衆車カローラが6台買える程に高価であった。1967年(昭和42年)当時の日本における大卒者の初任給がおおむね2万6000円前後でありましたので、21世紀初頭における1500万円から2000万円程度の感覚にも相当、一般の人々にとっては高嶺の花の超高額車でした。(引用元:http://jp.autoblog.com/2013/05/13/1967-toyota-2000gt-most-expensive-asian-car-ever-sol/

でもこのクルマ、本当はトヨタが作ったのではなくてオートバイで有名なヤマハ発動機(大東亜戦争当時は飛行機プロペラの可変ピッチ(羽根の角度が変えられる)製造をしていました)が作ったのです。内装は、ヤマハ楽器(日本楽器製造 ピアノ製作)がピアノ製作を通じて培った超贅沢な木製品加工・塗装技術が組み込まれており、ロールスロイスより贅沢な作りになっています。

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画像出典: Wikipedia

下の写真はそのヤマハがピアノづくりのノウハウを結集して作ったトヨタ2000GTの内装写真です。なんて美しいのでしょうか。

 

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画像出典:Wikipedia

わたしは燃料電池車トヨタミライを所有しています。しかし、このトヨタ2000GTのように美しくはありません。このような芸術品のようなクルマを所有し、しかも運転して長距離を移動できるなんて夢のような話です。2016年11月現在で入手できる、このようなクオリティのクルマは、トヨタセンチュリーをおいて他にはありません。参考までにトヨタセンチュリーの内装写真を掲載します。それにしても、死ぬまでには一回でいいからトヨタセンチュリーを所有してみたいなー。センチュリー新車価格:1200万円。

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画像出典:Wikipedia トヨタ自動車 左:天皇陛下のロイヤルセンチュリー 防弾・耐爆仕様になっていると思います。 右:通常のセンチュリー内装。

 

倒れてきた木が2000GTを直撃

2014年6月8日、富山県南砺市五箇山(世界遺産飛騨菅沼合掌造り集落)の国道で、道路脇の斜面に生えていた高さ30mのブナの木が倒れて通りかかったトヨタ2000GTを直撃しました。運転していた男性(事故当時28歳)は軽いけがをしました。28歳の小僧にこんな高価なクルマが所有できるのかと思っていたところ、クルマの所有者は、飛騨の合掌造りを見るために友人3人で旅行中であり2000GTの前を別の友人のクルマで走っていたとのことです。

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画像出典: http://news.happy-affiliate.com/%E5%9B%BD%E5%86%85/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF-2000gt-%E5%BB%83%E8%BB%8A-%E4%BA%8B%E6%95%85/

 

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画像出典:Wikipedia これだけ潰れて運転者は軽傷でよーく助かりましたね。

そしてスポーツカー「トヨタ2000GT」が倒木に直撃され、大破したのは道路管理者の責任として、車を所有していた奈良県内の男性ら二人が富山県に約三千九百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が十七日(2016年8月17日)、富山地裁(広田泰士裁判長)で開かれました。 県側は「管理に瑕疵(かし)があったとは言えない」として請求棄却を求め、争う姿勢を示しました。 訴状などによると、事故は二〇一四年六月八日に南砺市菅沼の国道156号で発生。 道路脇の斜面から高さ三十メートル、直径一・九メートルのブナが倒れ、奈良市の会社役員男性が所有する車が下敷きになりました。 車は国内に約百台しか流通しておらず、男性が事故の三カ月前に三千五百万円で購入。当時運転していた奈良県大和郡山市の会社員男性が軽傷を負いました。原告側は、県による現場周辺の定期的なパトロールなどから「倒木は予見できた」と主張。県側は「現場周辺で類似した倒木はなく、予見できなかった」と訴えている。
原告側は当初、県と示談交渉しましたが決裂してしまいました。
今年四月に奈良地裁に提訴し、同七月に富山地裁へ審理が移されました。

 

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