ズバッといいます。「ペダル踏み間違い事故」は、ペダル配置の「欠陥」によるものです! 2019年現在、メーカーは自動装置(自動ブレーキ、加速抑制装置等)によってこの事故を防止しようとしています。
しかし、
次の2点によってそれは非常に難しいといわざるを得ません:
(第1点)自動装置は電子機械:
機械であれば必ず「誤作動」を避けることはできません。また、センサー類の「誤認識」問題が常に存在します。それらにどう対処できるか? が問題です。
(第2点)事故全体に対する調査が足りないこと:
メーカーのみなさんの採っている対応策は全くダメです。何故なら事故形態の調査を怠っているからです。わざとか?
たとえば、ペダル踏み間違い事故防止策として「加速抑制装置」があります。この装置は、「自動化装置」の大原則に逆らうものだけではなく、実質的な効果が薄いと思います。
自動化装置の大原則とは:機械に誤作動や故障が発生したときには、人間=運転者が車体の制御をとって代わるということです。運転者が制御をとって代わるとは、運転者が主要な運転装置を動かすということです。それは、ハンドル、アクセルまたはブレーキを操作するということです。しかし、この加速抑制装置は、運転者が主要運転装置であるアクセルを踏んでも車体が反応しないというものです。ただし、速度が15km~20km以下でしか作動しない条件です。これでいいのかっ?
2019年6月トヨタ、ダイハツが後付の加速抑制装置を販売開始しました。これはこれで大変結構と思いますが、この装置、障害物検知をソナー(超音波)でやっているために、実質上停止ないしは人間が歩く程度の速度域でしか使えません。探知範囲が狭い(距離が短い)から。
みなさん! 踏み間違い事故の約94%(米国ノースカロライナ州警察データベース2004~2008年統計より)は、走行中に発生しています。ただし、どのくらいの速度域で発生したかについての統計はありません。
だからメーカーが停止乃至は低速度域に効果がある、踏み間違い防止装置、「加速抑制装置」はあまり効果が期待できません。
なぜ、電子装置なのか?
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