純粋電気自動車にお乗りになられた方は2017年7月現在そう多くはないと思います。日本では純粋電気自動車といえば、日産リーフ、三菱i-miv(アイミーブ 軽自動車)ですが、スプリット式ハイブリッド車(対比 並列式ハイブリッド=トヨタプリウスのようにエンジンとバッテリーを混ぜて走行に使うもの)である日産ノートe-powerは、エンジンがバッテリーに充電するためだけであり実質電気自動車です。また、トヨタミライは燃料電池車ですが、こちらは燃料電池で自家発電するため実質電気自動車です。
世界に目を向ければ下記の通りたくさんあります。ただし、中国製、韓国製は実質パクリ製品ですから同じ土俵には乗らないと思います。性能もどのくらいのものか全くわかりません。中国韓国内でしか売れないと思います。また、本当にこれだけ売れたかどうかも極めて怪しいところがあります。
- Tesla Model S(米国)- 51,390台(純粋電気自動車)
- Nissan Leaf(日本)- 43,870台(〃)
- Mitsubishi Outlander PHEV(日本)- 43,259台(ハイブリッド車)
- BYD Qin(中国)- 31,898台
- BMW i3(ドイツ)- 24,083台(純粋電気自動車)
- Kandi K11 Panda EV(中国)-20,390台
- Renault Zoe(フランス)-18,846台(純粋電気自動車)
- BYD Tang(中国)-18,375台
- Chevrolet Volt(米国)-17,508台(純粋電気自動車)
- Volkswagen Golf GTE(ドイツ)-17,282台(純粋電気自動車)
- BAIC E-Series EV(中国)-16,488台
- Zotye Z100 / Cloud EV(中国)-15,467台
- Volkswagen e-Golf(ドイツ)-15,356台(純粋電気自動車)
- Audi A3 e-Tron(ドイツ)-11,962台(純粋電気自動車)
- Roewe 550 PHEV(中国)10,711台
- JAC i EV(中国)-10,420台
- Ford Fusion Energi(米国)-9,894台(純粋電気自動車)
- Ford C-Max Energi(米国)-9,643台(純粋電気自動車)
- Kandi K10 EV(中国)-7,665台
- Kia Soul EV(韓国)-7,510台
世界でのEV・PHEV 販売台数データ[2015年 年間ランキング]|兵庫三菱自動車販売グループ資料より
さて、今日の本題に入ります。わたしは毎日燃料電池車トヨタミライに乗っていますが、先に述べた通り電気自動車です。電気自動車は、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車などエンジンで走行するクルマと大きく異なる点があります。勿論、エンジンと電気モーターという違いですが、実はそれは車軸を回す力、トルクの発生の仕方が大きく変わるのです。エンジンの場合は、アイドリング状態の低い回転数からは大きなトルクがでません。アクセルを吹かして高回転域にエンジンを回転させ、そして大きなトルクを得ています。
電気モーターではどのようなトルクの出方かといえば、一瞬でピークトルクに達します。いわば新幹線と同じです。
さて、トルクの出方を長々と述べたことには理由があります。それは踏み間違い(踏み換え忘れ)事故との関連です。踏み換え忘れ事故は不意のアクセル操作から始まり、障害物や人に衝突するまでアクセルを踏み続けるという大きな特徴があります。
申し上げましたように電気自動車はエンジン車と違ってアクセルを踏めば一瞬でピークトルクに達するために踏み間違い(踏み換え忘れ)をしたときでも一瞬で最大トルクになり、エンジン車のように徐々にトルクが増大するようなかったるさが全くないのです。
このことから事故の被害がエンジン車に比較してより大きくなることが容易に予想できます。
電気自動車であってもアクセルとブレーキの配置は同じことです。したがって踏み間違い(踏み換え忘れ)事故は、同様に発生し、その被害はより大きいものになります。
画像出典:Wikipedia
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