自動ハイ・ロービーム切り替え装置を『全メーカー全車種』に搭載する運動を推進したいと思います
夜間横断中の歩行者事故 97.8%が車のライト下向き 長野県警調べ
長野県内で今年発生した、夜間に道路横断中の歩行者が車にはねられた交通事故92件のうち90件(97.8%)が、車のライトが下向き(ロービーム)だったことが長野県警のまとめで分かった。道路交通法は対向車とすれ違う際などはロービームにするよう定めているが、長野県警は対向車や先行車がいない場合はライトを上向き(ハイビーム)にして走行するよう呼びかけている。
92件のうち死亡事故は11件、負傷事故は81件。それぞれ1件をのぞいてロービームで走行していた。警察庁のまとめでは、昨年1年間の全国における夜間の死亡事故625件のうち、ロービームだったのは597件(約96%)だった。
長野県警交通企画課によると、照射距離はロービームが約40メートルなのに対し、ハイビームは約100メートル。時速60キロで走行する場合の停止距離は約44メートルで、ロービームでは車と歩行者との距離が40メートル以上離れていた場合に気づくのが遅れ、ブレーキが間に合わない。
同様の事故のケースで、夜光反射材を装着していて死亡した歩行者は過去5年間に2人だったが、装着していなかった死者数は111人に上った。
参考文献:<長野県警及び警察庁のハイ・ロービームに関する事故統計>
夜間クルマを運転するときは、遠くを見たいのが当たり前です。
しかし、都市部や郊外にあっては対向車がひっきりなしで来るため、ハイビームとロービームの切り替えがあまりにも頻繁すぎるため、ほとんどのドライバーは、ずっとロービームで走行することが当たり前のようになっていました。
しかし、警察庁が発表した2015年の夜間横断中の歩行者をはねた事故の約96%がロービームだったとする統計を発表しました。
一方、わたしは、交通事故で肉親を亡くしたひとが多く所属する「クルマ社会を問い直す会」というNPO団体の会員ですが、この会員の中に1995年夜間雨の中、うしろから来たクルマにはねられて亡くなった17歳の娘さんのお父さんがおられました。
わたしが、トヨタミライにはハイ・ロービーム自動切り替え装置があり、とても便利な装置であり、夜間走行の安全に寄与できますというメール投稿を同会にしたところ、この娘を喪ったお父さんからこの装置が装着されていれば娘は死ななくてすんだかもしれないという言葉をいただきました。
ハイ・ロービーム自動切り替え装置は、トヨタの場合、単眼カメラとソフトウエアで対向車のライトを認識するようになっており、決して高価な装備ではないため、夜間の歩行者をはねてしまう交通事故を少しでも減少させるため『全メーカー全車種ハイ・ロービーム自動切り替え装置を標準装備』にする運動を進めていきたいと思います。
トヨタの自動ハイ・ロービーム切り替え装置
前照灯のAUTO機能が来年度から義務化されます。(新車)
全メーカー全車種に搭載されるよう全国運動を展開したいと思います。
提携:前田敏章氏(交通死被害遺族)
http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/
自動ハイ・ロービーム切り替え装置の普及について
https://ono-fumimachigai.com/traffic-accident/2717/
ハイ・ロービーム自動切り替え装置全メーカー全車種標準装備運動
https://ono-fumimachigai.com/daily/4300/
夜間後ろから来たクルマにはねられて娘さんを亡くされるという過酷な体験をなさった北海道交通事故被害者の会代表 前田敏章様からのメールを掲載しています。