自動ハイ・ロービーム切り替え装置の普及について

22 10月 2016

自動ハイ・ロービーム切り替え装置

本トピックスでも度々投稿しているところですが、わたしが乗っているトヨタミライ(燃料電池車)にはAHB(オートマティック ハイビーム)という大変便利な機能が装備されています。この装備は、前照灯(ヘッドライト)をAUTO位置にセットし、ハイビームにしておくと対向車が来ると自動でロービームに切り替えるものです。また、トヨタクラウン、レクサスに搭載しているハイビームのままで相手が眩しくない方向に光を向ける遮光タイプのものもあります。都市部においても郊外部においても意外に対向車が多く、切り替え操作が面倒でロービームにして走行するドライバーがほとんどであると思います。また、対向車がいなくても先行車がいる場合どうするのかという問題もあります。道路運送車両法によれば、ハイビームは『走行用前照灯』と規定され、ロービームは、『一時すれ違い用前照灯』と規定されています。それもそのはずです。ロービームの照射距離は約40m、ハイビームは約100mです。もし60km/hで走行していたら(1)秒間で約16.7m走行します。したがって、40mは約2.4秒、100mは約6.0秒で到達します。夜間運転している時には、見えれば見えるほど安全に寄与できることは当たり前です。また、必ずしも晴れの日ばかりではないので、見えるということはより一層重要です。尤も霧の日にハイビームにすると乱反射して却って見えにくいということがあります。先行車との車間距離が50m以上になれば、基本的にはハイビームを使用して良いことになっています(道路運送車両法細則)。警察庁では夜間の走行はハイビームを使うよう今後強力に指導していくそうですが、これに反発する動きがあるそうです。それは、集約して言うと、歩行者や自転車が眩しいではないか、眩しくて足下が見えずに危ないという意見です。これらの意見には解決する方法があり、それは視線を光源から外す方法です。視線を光源から外して足下を見れば危ないことはありません。しかし、眩しいのと歩行者、自転車を運転者が認識して安全に走行するのとどちらが大事かいうまでもありません。

テストで判明したロービームの“限界” (日本自動車連盟のテストより)

障害物に気付いて停止…時速80キロではわずか5メートル手前

ロービームは40m先までしか照らせないため、歩行者に接近するまで気付かないことが多い。日本自動車連盟(JAF)の実験では、5人のドライバーが夜間に障害物のあるコースを時速80キロで走行したところ、障害物に気付いて停止できた場所は、100m先まで照らせるハイビームが平均82m手前だったのに対し、ロービームは平均5m手前だった。

ハイビーム使用を…横断死亡96%が「下向き」〔2016年9月21日 読売新聞〕

 

動画出典:JAF/youtube

わたしは、交通事故で肉親を喪ったひとがたくさん入会しているNPO団体の会員でもありますが、その会員の中で北海道在住、雨の日の夜道、後ろから来たワンボックス車にはねられて17歳の娘さんを亡くされた(1995年)方がおられます。娘さんは赤い傘をさして歩いておられたのだそうです。運転していたひとは、ラジオのチューニングに半ば気を取られながらの運転だったそうです。この方は、もし、自動ハイ・ロービーム切り替え装置があれば、娘は死ななくてすんだかもしれないといっておられました。

<交通死『遺された親』の叫び> http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/column/index.html

こういったことを受けて、わたしは、先ほどの交通事故で肉親を喪った人たちが所属するNPO団体と一致協力して全メーカー全車種に『自動ハイ・ロービーム切り替え装置』の搭載を義務づける運動を展開したいと思います。

一方メーカーも、積極的にこの装置を取り付けていく姿勢を見せています。以下はトヨタの取り組みです。

企業も呼びかけ

トヨタが推進キャンペーン

トヨタは秋の全国交通安全運動に呼応し、「夜間のヘッドライトはハイビームが基本」として、ハイビーム運転の推進と反射材の着用を呼びかけている。

マチホタル〔トヨタ公式サイト〕

動画出典:トヨタ自動車

暗くなると自動点灯する『オートライト機能』については、以下の通り(2016年10月7日付本トピックス『オートライトその他の搭載義務化を図る2020年』参照):

2020年度以降に発売する新型車から適用

国土交通省が自動車メーカーに対し、日没時などに車のヘッドライトが自動で点灯する「オートライト機能」の搭載を義務付ける。平成32年度以降に発売する新型車から適用されます。

 

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