ホンダNSXというのは国内版スーパーカーです。初めて世に出たのが1990年のことでした。当時はバブル景気の真っ最中で800万円という高価格にも拘わらず手中にするのは数年待ちといわれていましたが、1991年2月にバブルが弾けて2005年には生産終了となりました。そして2016年8月25日に2代目NSXの登場となりました。価格は驚くなかれ2730万円です。この新型NSXは、排気量3.5リットルのV型6気筒ツインターボエンジンと3つのモーターを組み合わせたハイブリッド車で、9速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション コンピューター制御のAT)を備えています。しかし、2人しか乗れませんし、ゴルフバッグも積めません。また、日本国内の何処でこのスーパーカーを走らせるのでしょうか? また、このサイトのメインテーマであるアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いは、当然従来型の配置ですから必ず起きます!2730万円を潰した上に人を死傷させる可能性があります!
わたしの恩師である九州大学名誉教授の松永勝也先生が言っておられる『先急ぎは縄文時代からのDNA』を彷彿とさせるHONDA NSXの誕生です。1秒でも早く目的地に到達したいのは人間の本能だったのです。人よりも早く食べ物に到達できますから。また、2730万円も出して購入される方々は、当然ステータスシンボルの気持ちもあるでしょう。技術という意味で、このような物凄い機械を大量生産できるHONDAという会社、ひいては日本の技術力には素直に脱帽です。
このようなクルマを巡る煌びやかな技術の結晶と一方では、交通事故で肉親を亡くされた方々のクルマに対するやるせない気持を忘れてはいけないと思います。地方に行けば家一軒買えるような値段のクルマを買えば誰でも、アクセルを踏んでみたくなるものではないでしょうか?でもクルマは急に止まれないのです。
初代HONDA NSX(1990年)写真出典:ホンダ技研
2代目HONDA NSX(2016年)写真出典:ホンダ技研
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