ゴーン被告の顛末

15 1月 2020

レバノン生まれのカルロス・ゴーン被告・逃亡者について、みなさんはどう感じておられるでしょうか? わたしからみると数千人の従業員の首を切り、数万人の家族を路頭に迷わせた冷酷無比なアラブ人に見えます。各地の工場を閉鎖し、その売却代金などを海外と私腹に持ち去った男ともいえるでしょう。ニッサンから巻き上げて懐にいれた金額は170億円です。そして80億円かかったといわれている2016年のフランスベルサイユ宮殿での結婚式には、フランスルノーから引き出した金を遣ったといわれています。

画像出典:wikipedia ベルサイユ宮殿での結婚式:参加者の服装はみな中世風、80億円かかった理由がわかります。

海外に何個所も社長社宅として住宅を購入し、ニッサンから金を引き出していました。今回逃げ込んだレバノンベイルートの住宅もニッサンが所有者になっています。そのニッサン所有の住宅に居座り、犯罪者の癖に偉そうに日本政府とニッサンの陰謀だといっています。

先妻とのせがれたちの学費(アメリカハーバード大学2人)も全てニッサンの金で賄いました。

日本ではこういう人を「盗人猛々しい」といいます。

1時間8千USドルもするレンタルビジネスジェットを乗り回し(結果的に今回の逃亡劇にも使用されたビジネスジットはこれよりも時間単価が高い機体(ボンバルディア グローバル6000)でした)、ニッサンの業績をV字回復させた立役者の実像は、とんだ犯罪者だったわけです。

画像出典:wikipedia 左は関空~イスタンブール(トルコ)まで飛んだ機体ボンバルディアグローバル6000、右はそれより小さい機体ボンバルディア チャレンジャー300(キャロル容疑者同乗)

かくして、二回目の逮捕時には弘中淳一郎弁護士を代表とする弁護団は、法律の手練手管を尽くして保釈を勝ち取りました。そのとき弘中弁護士は:「知恵を絞り、絶対に逃亡できないシステムをつくりました」っていってたよね?

逃亡した次の日、記者団に聞かれて謝罪もなく「青天の霹靂」だと他人ごとのようにいいました。高野弁護士に至っては逃亡の原因は日本の司法制度にあるといいましたね。絶対に逃亡できないシステムだといったあなた方と裁判所の責任だろうが。

弘中弁護士と高野弁護士には懲戒請求をすべきです(2020年1月現在 両氏とも既に東京第一弁護士会に懲戒請求されています)。

画像出典:wikipedia 左:高野弁護士 右:弘中弁護士

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴーン被告は、自ら罪を認めた故に逃亡しました。何故なら特別背任15年(見込み)を加算すると、65歳プラス15年で少なくとも出られるときは80歳だからです。

そして弘中弁護士の事務所で好き勝手に通信し、逃亡の支援をとりつけました。個人では絶対に無理です。したがって組織の手を必ず借りています。例えばフランス政府(パスポート2通発行)とレバノン情報部などです。下請けにアメリカの軍事会社を使いました。実行犯はもとグリーンベレー。

数千人の日本人を馘首し、工場を閉鎖したコストカッターといわれる人物の正体。そのような人物を敢えて派遣したフランスルノー。いまでは本体ルノーの業績が悪く、利益の約半分をニッサンに頼っており、アライアンス解消は絶対に避けたいところです。旨い物は骨までしゃぶり尽くすフランス野郎。

これでもフランスルノーとアライアンスを組むべきでしょうか?

本日、2020年1月19日の産経新聞記事からですが、弘中、高野両弁護士に対する懲戒請求が出されました:

高野弁護士にも懲戒請求 ゴーン被告逃亡肯定「品位に反する」

レバノンに逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)の弁護人を務めていた高野隆弁護士に対し、東京都内の男性から「被告の逃走を肯定する発言をブログでしたのは重大な非行」などとして第二東京弁護士会に懲戒請求が出され、同会の綱紀委員会が調査を開始したことが17日、関係者への取材で分かった。弘中惇一郎弁護士にも東京弁護士会に懲戒請求が出され、既に調査が始まっている。

高野氏はゴーン被告逃亡発覚後の4日、自身のブログで「公正な裁判は期待できない」などと日本の刑事司法制度を批判した上で「彼と同じ財力、人脈、行動力がある人が同じ経験をしたなら、同じことをしようとするだろうことは想像に難くない」などと発信した。

関係者によると、懲戒請求書では高野氏について「被告を管理監督する立場にいながら、このような発言をすることは、あまりに無責任であり、違法行為を肯定する発言であり、助長する行為。弁護士としての品位に反する行為であるのは明白」などと指摘。高野氏が逃亡に関与した疑いもあるとして同弁護士会に調査を求めた。

高野氏の事務所は産経新聞の取材に対し、「取材は受けない」としている。

高野氏は弘中氏とともにゴーン被告の弁護人を務めていたが、16日に2人とも辞任。弘中氏に対する懲戒請求も東京弁護士会に出され、同会の綱紀委員会が調査を開始したことが判明している。

高野氏は刑事弁護の専門家として知られ、ゴーン被告の保釈請求に際し、住宅への監視カメラの設置など具体的な条件を弁護側から提示する手法で、東京地裁の保釈決定に重要な役割を果たしたとみられている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本の司法制度の中で仕事をする日本の弁護士が「公正な裁判は期待できない」とはどういうことでしょうか? そりゃなにをいっても自由です。

でもあなたたちは、万全な体制をとって保釈請求を勝ち取ったのではないですか? しかもその管理責任をうやむやにするばかりではなく、日本の司法制度の所為にするという卑怯千万なやり口です。

裁判所は、あなたがたが適正かつ万全に管理するというから保釈を許可したんです。

責任とれよ!

2020年1月19日にはいってきた新情報です! 夕刊フジの記事からです:

zakzak(ザクザク)

ゴーン被告の父に“驚愕”の過去! 「神父射殺」で死刑判決、「紙幣偽造」に「国外脱出」も…

2020.1.18

保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)をめぐり、衝撃的な本が2月5日にフランスで出版される。ゴーン被告の半生をつづった『LE FUGITIF(逃亡者)』では、父親が神父を射殺して死刑判決を受けたことや、脱獄計画や紙幣偽造、国外脱出など驚きの過去が掘り起こされている。共著者のフランス人ジャーナリストを直撃した。

仏経済紙「フランス・ジャポン・エコー」の編集長や仏紙「フィガロ」の日本特派員を務めるレジス・アルノー氏(48)は約20年間、日本で経済記者として活動している。ゴーン被告の事件について弁護士や検察官、日産関係者などに取材するなか、被告の父、ジョージ氏に関する情報が入ったという。

「昨年8、9月にレバノンに渡ってフランス語の日刊紙ロリアン・ル・ジュールの過去記事を探したところ、ジョージ氏に関する記事は約13年分、46ページになった」

アルノー氏の調査によると、1940年代に神父を目指しナイジェリアへと渡ったジョージ氏だが、ダイヤモンドや金、外貨、麻薬の密売業者となった。60年4月、共謀関係にあった神父を金銭トラブルの末に射殺。ジョージ氏は61年1月に死刑判決を受けた。ゴーン被告は7歳だった。

翌年の控訴審で死刑判決が破棄され、15年の有期刑に減刑。刑務所では“ドン”として囚人や看守を巻き込み賭博場へ出かけたほか、仲間と共謀して脱獄も計画していたという。70年に模範囚として保釈されたが、紙幣の偽造が発覚し、3年の有期刑を受けた。その後は75年の内戦の混乱に乗じてレバノンを脱出、ブラジルでビジネスマンとして成功を収めた。

アルノー氏は「父についてゴーン被告は誰にも話すことができなかっただろうし、その環境下で名門大学に通い、猛勉強していたことは褒めるべき点だろう」と語る。

ゴーン被告をめぐり、フランス国内では「逃亡自体は必ずしも否定的にはとらえられていない。妻に会えないのはおかしいと考えられているし、日本の刑事システムは信用されていない。他方で、ゴーン被告は無実を訴えながら、これまで十分な説明をしてこなかったと考えられている」とアルノー氏。今後は厳しい現実が待つとみる。

「パスポートを持つとされるブラジルには自由に行き来できたとしても、その他の国には行くことができなくなるだろう。ゴーン被告は自由になれたとはいえず、レバノンという大きな監獄に入っただけではないか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんか血筋は争えないと感じた記事でした。

ゴーン被告が逃亡したのは、自分で特別背任罪を確信したからです。どこの国でも証拠隠滅を図る妻と接見できないのは当たり前です。フランス政府はそれをしっていて印象操作しない方がいいですよ。なんでそれが日本の刑事システムを信用しないことになるのですか?

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL