神戸灘区で発生した事故は,「ペダル踏み間違い事故」だと思われます。以下検証していきます.
どんな事故かというと:
多重事故でトラックが川に転落、運転手が死亡 神戸・灘区で8人死傷
9/3(火) 9:15配信
3日午前8時ごろ、神戸市灘区高羽町1の市道で、大型トラックが乗用車3台と歩行者に接触する事故があった。大型トラックは道路沿いの石屋川に転落し、運転していた50代とみられる男性が死亡。歩行者を含む10~50代の男女計5人が重軽傷を負ったとみられるが、命に別条はないという。
大型トラックはこの直前にも3台と接触する事故を起こしており、2人が重傷のもよう。灘署は大型トラックが暴走に至った経緯について調べている。
灘署によると、現場は片側1車線で、南進中の大型トラックが、対向車線などにいた乗用車計3台と歩行者にぶつかった後、ガードレールを突き破り、道路沿いの石屋川に転落したという。運転していた男性は搬送先の病院で死亡。歩行中だった男子高校生(15)が顔の骨などを折る重傷を負い、3台の車に乗っていた10~50代の男女も重軽傷とみられる。
大型トラックはこの事故の直前、現場の北西約600メートルにある同市灘区一王山町の県道でも、別の車3台と接触。30代と40代の男性が腕の骨を折るなどの重傷を負った。同署によると、大型トラックは事故を起こした後も南進を続けたという。
運転手の勤務先とみられる熊本県玉名市の運送会社営業所によると、男性は2日正午ごろに出社。同日午後3時ごろ、同市内でトラックに雑誌を積み、3日中に神戸市東灘区の六甲アイランドにある倉庫に届ける予定だった。同社によると、男性は昨年9月から同社で勤務。持病などはなかったという。玉名市を出発した2日は、9日間の休暇明けだった。
大型トラックが川に転落した現場は、阪急六甲駅の東約1キロにある住宅街の一角。近くに幼稚園や病院などがある。
まず,対向車ドラレコ動画から:
動画出典:youtube
この動画から色々なことが解ります.
1.先ず大型トラックの車種は,ISUZU GIGAです.
2.トラックは加速しています.
3.ステアリング(ハンドル)操作ができていないように見えます.
先ず、1.について以下:
スムーサーG |
スムーサーGは、機械式のマニュアルトランスミッションをベースに、発進・変速・停止のシフト/クラッチ操作を完全自動化した12段変速のフルオートマチックトランスミッションです。ドライバーの運転技量にかかわらず、より効果的かつ確実な省燃費走行を実現するために開発しました。最適な変速制御で、ドライバーに無理な負担をかけずに、ハイレベルな省燃費運転を実践します。
いすゞでは、エンジンやシャシで経済性を追求すると同時に、省燃費効果の出る運転方法を調査・研究し、エコノミー運転走行会・省燃費講習会・みまもりシステムなどで、省燃費コンサルティングとして広く実践/啓蒙活動を行っています。
今回、この長期間に渡って蓄積した省燃費運転のノウハウを集約、プログラミングし「ECON (エコノ)モード」として設定しました。
このモードでは、燃料消費の少ないグリーンゾーンといわれるエンジン回転域の、さらにごく狭い範囲で最大の燃費効率を弾き出す回転域(燃費のスウィートスポット)で自動変速するようにプログラミングされています。これにより、誰にでも簡単に省燃費運転が可能になり、運転領域におけるすぐれた経済性を実現します。
|
<燃費の改善>
省燃費走行は、(1)早め早めのシフトアップ、(2)高速段の使用、(3)一定速運転、(4)最高巡航速度の設定、(5)エンジンブレーキの有効活用、(6)必要最小限のアイドリング、を実行することです。ギガでは、スムーサーGが(1)と(2)を、標準装備のスミードリミッターとオートクルーズが(3)と(4)をそれぞれ担当し、省燃費走行を実現しています。
マニュアルトランスミッション(7段)搭載車と比べた場合の燃費向上率は次の通りです。
|
Smoother-G”ECONモード”による 平均燃費向上イメージ(7段MT車比) |
<モデル走行パターン> CYL51V4型(バン架装・エアデフ装着)実車率80% 積載率70~100% 高速道路43% 一般道路57% (いすゞ調べ)グラフ中の数値はモデル走行による社内試験値です。 実際の燃費は、走行条件(天候・交通状況等)により異なります。 |
<本体構成>
・ | 最も燃費効率の高いエンジン回転域をつねに維持するために、12段の完全自動変速を採用し、インタークーラーターボエンジンのすぐれた燃費性能を最大限に引き出します。 |
・ | 主変速機部のギヤの同期機構にカウンターシャフトブレーキを採用し、構造の簡素化と信頼性の向上を図りました。 |
・ | 12 段変速ながら、本体は従来の7 段マニュアルトランスミッションと同様のコンパクトサイズを実現しました。 |
・ | シフトレバー上のスイッチで、自動変速⇔手動変速の切替えが可能です。 |
・ | ペダル数は、2(アクセル・ブレーキ)+1(クラッチ(微速のみ))となります。 |
・ | スムーサーGではリニア制御弁による高度なクラッチ制御を採用。これにより、ベテランドライバー並みのスムーズな自動発進を実現しています。また、クラッチの寿命を倍増(※)させました。 |
<運行方法>
通常走行中は、クラッチを一切使わず2ペダル(アクセル・ブレーキ)で運行が可能です。
発進 | = | Dレンジにシフトし、アクセルを踏んで発進 |
走行 | = | アクセル操作のみで自動的にシフトアップ(マニュアル操作も選択可) |
停止 | = | ブレーキを踏んで停止 |
微速走行 | = | プラットホーム付けなど極低速での半クラッチ走行が必要な場合はクラッチペダルを使用。これによりマニュアル車感覚の繊細な速度コントロールが可能。 |
<機能>
・ | コンピュータ制御によるシフトダウンで、永久磁石式リターダと同等の制動力を生み出すシフトダウンリターダ機能を標準で内蔵。滑らかで安定感のある制動力を発揮します。 |
・ | 12 段自動変速と連動し、よりきめ細かな速度制御が可能となったことで、オートクルーズの性能向上を実現しました。 |
・ | 停車した際、ブレーキペダルから足を離してもブレーキ力を保持するHSAとも連動制御するため、アクセルペダルのみで坂道発進が可能です。 |
画像出典:wikipedia 顔が違うのは,事故車は旧型だからです.
※すなわち、この車両は,AT/MTをシフトレバー上のスイッチで切り替えできるという機能があります.AT車と同じ2ペダルで運転できるわけです.
2.車体は加速しています。
※ペダル踏み間違い事故そっくりです.また,中高速からの踏み間違いが濃厚に推測されます.
3.ステアリング操作ができない.
※ペダル踏み間違い事故そっくりです.
以上の理由から、これは中高速からのペダル踏み間違い事故である可能性が大きいと考えます.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横須賀市役所で,9月5日2019年,踏み間違い事故防止担当官からきいた話ですが,横須賀横浜延長道路正面衝突事故が「踏み間違い事故」ではなく,BMW Z4の51歳運転者(男性)が「癲癇」発作のため事故に至ったとのことでした.
その事故について以前の投稿は以下の通りです.
市の担当者の話では,横須賀警察から聞いたとのことであり,同乗者の女性からの証言とのことでした.そのときは「癲癇?」ふ~ん,体が硬直して突っ張るからなと思いましたが,後で考えてみるとちょっとおかしいと思いました.何故なら同乗女性は,医者でもないのに何故「癲癇」と思ったのでしょうか? また,51歳の運転者は初めて癲癇の発作に襲われたのでしょうか? 通常,癲癇の人は免許を取得できない筈です。
足を突っ張って仰け反るようになるのは,「ペダル踏み間違い事故」の特徴的反応です。
ホンダR&Dに所属する人が2018年面白い実験をしました。それは,シミュレーター実験ではありますが,先行車についていく走行画面でブレーキを指示する場面で実験被験者がブレーキを操作すると逆に加速する仕掛けになっている装置です。大多数の被験者は,踏んでいたブレーキをさらに強く踏みつけたそうです。
つまり,ブレーキを踏んだと思ったのが,加速すると人間はさらに強く踏んでしまう習性があるということです。この実験で表現できないのは「恐怖」です。わたしの学説(ポーツマス大学 ジョン・リーチ博士の学説を根拠にするもの)では,この「恐怖」が加速開始時の反射(ペダルのさらなる踏みこみ)からすぐに脳 前頭前野に影響を及ぼし,すぐに機能不全状態となって脳全体に波及すると考えます.そのため、車体が暴走し始めても:
1.エンジンを切る
2.ギアをニュートラルにする
3.ステアリング(ハンドル)を制御する
等ができなくなると思われます。だから暴走になります.勿論、神戸市灘区のトラック暴走事故では,運転者の脳が「機能不全」に陥っていますから,シフトレバー上に装着されているAT/MT変換スイッチなど操作できません.通常の頭では,MTに切り替えてクラッチを切るなどの操作も考えられます.
みなさん,どう思われますか?
ピンバック: 西新宿はとバス事故は踏み間違いです! | ペダル踏み間違い事故防止