前投稿からの続きです。
石川もと名古屋高検検事長の「左足はアクセルペダルに届かない」という主張についての法廷の様子です。以下文春オンラインから:
レクサス暴走致死事件 元特捜検事が「左足でアクセルを踏み続けることは可能だったか」
元特捜検察のエースとトヨタの法廷闘争 #2
石川は「左足がアクセルペダルに届かない以上、自身は暴走に関係はなく、車に何らかの機械的、電子的な不具合があって暴走した」と確信した。モヤモヤしていた霧が晴れた。
ところが、東京地検は、見分後の2月18日に行われた石川に対する取り調べで、石川に通常運転時の座席位置に座ってアクセルペダルに足をかけている見分写真を示したうえ、「事故車には電子的・機械的な異常は認められなかった」として、石川が左足でアクセルペダルを踏んだことが車両暴走の原因であるとの見立てを示した。
検察側が、警視庁の収集した事故データ解析記録を重視し、石川側の「足が届かなかった」との主張を退ける判断を固めつつある、と受け止めた石川側は、3月4日、東京地検交通部検察官宛に、実況見分時に警視庁が撮影した「足の届いていない」写真が存在することを確認し、もしないなら、事故車についても改めて警察で実況見分するよう求める上申書を提出した。
事故車両と同じ時期に製造・販売されたレクサスのリコール
石川側が、車に暴走の原因があったのではないか、と考える理由がさらにあった。レクサスのエンジン制御用コンピュータの不具合情報だ。
事故車と同じLS500タイプのうちハイブリッド仕様でないタイプについてトヨタ自動車は18年12月5日付で、「エンジン制御用コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドリングストップ直後の再始動時にエンジンの吸入空気量を正確に算出できないことがある。そのため、エンジン回転が不安定となり、最悪の場合、エンストするおそれがある」として、「全車両、エンジン制御用コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する」とのリコールを国土交通省に届け出た。
※このリコールの内容は以下:
レクサス LS500、ECU不具合でエンストのおそれ リコール
改善措置として、全車両、ECUのプログラムを対策仕様に修正する。
不具合は3件発生、事故は起きていない。海外市場からの情報により発見した。
《纐纈敏也@DAYS》
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「何らかの異常が発生する可能性を否定することはできない」
石川側は、自動車工学の専門家から「仮に、『吸入空気量を正確に判断できない』の中に、過大に算出した空気量をエンジンに吸入させてしまうことも含まれるとすると、車が暴走するおそれもあるということになる」との証言を得たとし、「同タイプのエンジン制御用コンピュータで異常が生じたのだから、事故車両のエンジン制御用コンピュータにも何らかの異常が発生する可能性を否定することはできない」と指摘する。
供述や状況証拠よりも優先された電子データ
しかし、東京地検は、石川側の上申書に応えることなく、3月22日、石川を過失運転致死と過失建造物損壊の罪で起訴した。起訴後に記者会見した東京地検交通部幹部は、「320メートルの暴走は長いが、なぜ止まれなかったのか」との記者団の質問に対し、「なぜ暴走(した)かはお答えできない。その間、アクセルペダルを踏み続けたということ。なぜと思うかもしれないが、事実として踏み続けたということ。最終的に店舗に突っ込んだ。そこに向かって進行していった」と語った。
トヨタと検察・警察の密接な関係
一方、レクサスを製造販売するトヨタ自動車は、2019年3月期の連結売上高が30兆2256億円に上る日本最大の企業だ。財界の総本山といわれる日本経団連(旧経団連)の会長に、豊田章一郎、奥田碩の2人の経営トップを送り込んでいる名実ともに日本一の大企業だ。石川が特捜検事として名を馳せたといっても、政官財を含む日本社会でのトヨタ自動車の存在感とは比べようがない。
2019年11月に公表された政治資金収支報告書によると、政権与党の自民党への企業献金も日本ではトップの6440万円。検察や警察とも深い関係がある。元検事総長の安原美穂弁護士が1986年、社外監査役についたのを皮切りに、97年岡村泰孝、2007年松尾邦弘、2015年小津博司と、いずれも検事総長経験者でつないできた。トヨタ自動車の社外監査役は、元検事総長の指定席になっているといっていい。検事総長は検察のトップ。OBになっても後輩検事たちに一定の影響力を持っている。
一方の警察。全国の警察が使うパトカーの大半はトヨタ製というのは周知の事実だ。トヨタ自動車の顧問には18年9月に警視総監を退官した吉田尚正も名を連ねる。吉田は、石川の事故の捜査を指揮した警視総監だ。
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石川元高検検事長は、さすがに法廷戦術のすべてを使って抵抗していますが、アクセルが踏まれた証拠が残っている訳ですので、さすがに無理があると思います。
また、記事の書き方が少しおかしいですね。如何にもトヨタが警察となにか裏取引があるような書き方・・・。
また、ドアを開けて右足がドアに挟まったとする同氏の主張を裏付けるものは何もありません。
従って右足であろうが左足であろうが、「アクセルが踏まれた」という事実を争うのはちょっとおかしいと思う次第です。
その後3に続く。
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