2017年3月31日、今回のブログはシンプルにいきたいと思います。
『ペダル踏み間違い』というフレーズからみなさんはどういう状況を連想されるでしょうか?
わたしは、『咄嗟』あるいは『緊急』の状況でペダルを踏もうとして『誤って』間違ったペダルを操作してしまったという状況を連想します。
確かにそういう状況でペダルの踏み間違いをしてしまったということはあるかもしれません。しかし、米国ノースカロライナ州警察データベースの『踏み間違い事故走行前操作統計(2000-2009)』から、ペダル踏み間違い事故の96%は、通常のなんでもない状況から発生しているということが判明しています。勿論、アメリカはAT車天国ですから日本と同じようにペダル踏み間違い事故は発生しています。
事故前の運転状況 件数 割合(%)
前 進 929 39%
駐 車 時 600 25%
後進(他の操作に優先) 254 11%
右折時(左ハンドル車) 119 5%
減速または停止 116 5%
左折時(左ハンドル車) 113 5%
駐車枠からの出発時 75 3%
路肩からの出発時 49 2%
走行レーンでの停止 27 1%
走行レーンから駐車へ 19 1%
道路上の障害物回避時 15 1%
Uターン時 15 1%
レーン変更または合流 12 0%
追い越し時 3 0%
走行レーンからの出発 3 0%
その他 59 2%
総計 2,408 100%
こういう状況を見ていると、何れも車両を停止乃至は減速させるためにアクセルから足を離してブレーキに踏み換えて操作しなければならない場合に発生しています。
これらのことから、『ペダル踏み間違い事故』ではなく『ペダル踏み換え忘れ事故』と呼称するのが実態に照らして一番状態を表していると考えられます。
画像出典:Wikipedia 栃木県自治医大での『ペダル踏み換え忘れ事故』
画像出典:Wikipedia 福岡県三信病院での『タクシーペダル踏み換え忘れ事故』
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