運転技術の修得と体得 脳のはたらき 左足ブレーキの慣れとは?

10 11月 2022

運転技術を習得するとは、実際自動車に乗って運転してみることから始めまりますね。

何回も同じ操作を繰り返して修得し、そのうちいつの間にか頭で考えなくとも体が勝手に反応するようになります。

【運転に習熟するということ】

運転技能を習熟するとは、運転操作を何回も繰り返すことによって、※短期記憶貯蔵庫(海馬)から、長期記憶貯蔵庫(大脳皮質)に移すことができると、それが運転方法に「習熟」、つまり体得したことと考えられます。

※短期記憶貯蔵庫である海馬は、取得情報が長期貯蔵庫へ送るべきであるか削除するするべきかの判断を行う。 なお、短期記憶貯蔵庫は、大体30秒くらいの持続時間であり、数字で言えば4桁しか覚えられない。(出典:National geographic channel 「脳トリック」から)

ある程度の運転経験がある運転者の左足ブレーキ装置での最初の体験走行では、多くの運転者に右足が初期の踏み換え動作が生じ、「ぴくっと」動いてしまう挙動が見られます。

これは、右足による踏み替えを伴うブレーキ操作方法が運転操作方法として習熟されており、脳で考えて行動するのではなく、体で憶えた状態となっているためです。左足ブレーキ車での走行中には、ブレーキを操作するとき、この体得ブレーキ操作法が思わず表に出るために足がぴくっと動きますが、ですが、すぐに脳が反応して左足でブレーキ操作ができます。

自動車の運転と脳のはたらきという部分を考えてみます:

感覚器官(眼耳その他)から情報が入り、短期記憶庫(海馬)にはいり、そこで長期記憶にいれるか、あるいは、捨てるかが判断されます。

そして、長期記憶に入ることで「体が勝手に動く」状態になります。その後運転を続けることにより、この「長期記憶」が益々確率されていくようになります。

例えば、自転車には小学生の時にしか乗ったことがないのに60年後の今も乗れます。

これが左足ブレーキの慣れだと思います。

快適左足ブレーキを取り付けた車

画像出典:大野一郎

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