ハイブリッド車考

12 2月 2024

そもそもハイブリッド車にはどんな種類のクルマがあるのか? Wikipedia より:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%BC

①パラレル(並列)方式は、搭載している複数の動力源を車輪の駆動に使用する方式。

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画像出典:Wikipedia

 

②シリーズ(直列)方式は、発電機を駆動することのみにエンジンを使用し、その電気でモーターを駆動し走行する方式。さらにエンジンで発電した際の余剰電力および回生ブレーキにより発生した電力を蓄電池に回収し使用する。言わば『エンジンを発電用の動力源として搭載した電気自動車』である

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③パラレル式のようなエンジン×モーターの出力と、シリーズ式のようなエンジンによる発電・モーター駆動を同時に実現する方式である。一般的にストロングハイブリッドと呼ばれる。

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※動力分割機構からは、エンジンが👇直接DIFFに行くはずですけどね。この図では①パラレルになってしまいます。

PRIUS_OL

これはトヨタプリウスです。

【1】普通のクルマにはない機械を搭載

プリウスは、ガソリンで動くエンジンと、モーターという2つの動力を備えています。

また、モーターを動かす電力を作るための発電機や電気を蓄えておくためのバッテリー、電気を効率よく使えるように調整をするパワーコントロールユニットなど、普通のクルマにはない機械を載せています。

【2】発進時はモーターで

停止しているプリウスが発進する時は、エンジンは停止したまま、バッテリーの電力を使ってモーターの力で走ります。

低回転域で大きなトルク(タイヤを回転させる力)を出すには、エンジンよりもモーターを使った方が、スムーズで効率もいいのです。

同じく、低速走行もバッテリーの電力を使ってモーターで行います。これは、低速域でのエネルギー効率はモーターの方が優れているからです。

【3】通常走行はエンジンを主動力に走行

発進したクルマがスピードに乗り、通常走行に入ったら今度はエンジンの出番。主にエンジンの動力を使って走ります。エンジンの動力は車輪を駆動するとともに、走行状況に応じてジェネレーター(発電機)へ分配されます。

そこで発電された電力がモーターを動かし、エンジンの駆動力を補助するため、エンジンで発生したエネルギーをムダなく路面に伝えることが可能となるのです。

こうして2つの駆動を使うことで、それぞれが得意なところを受け持ち、一番燃費の良い走り方をします。

また、通常走行時にエンジンで余分なエネルギーが発生した時は、バッテリーに蓄積できるので、エネルギーにムダがないのもプリウスの特長です。

【4】全開加速時は2つのパワーを合わせて

急な上り坂や追い越しなど、強い加速が必要な場合は、バッテリーからも電力を供給してモーター出力を増幅させます。

エンジンとモーターのパワーを合わせることで、ワンランク上の動力性能を持つエンジンと同等のパワーと滑らかな加速を実現しています。

【5】減速時に発生するエネルギーは回収

ブレーキを踏んだりアクセルを緩めたりして、減速した時は、車輪の回転力でモーターを回します。

するとモーターが発電機となり、本来ならば「熱」として捨てられてしまうはずの減速エネルギーを電気エネルギーに変換、バッテリーに回収して、再利用することが可能になります。

そのまま減速してクルマが完全に停止した時は、エンジンやモーター、ジェネレーターも自動的に停止。アイドリングによる、ムダなエネルギー消費がありません。また、ガソリンを使わないので、CO2も排出しないのです。

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これに対してニッサンが採用しているのが①のパラレル方式です。これは確かにハイブリッドですが、限りなくEVに近いものというかEVです。動力系はすべてモーターです。エンジンを積んでいますが、これはバッテリーに充電するだけのもの。上記【3】、【4】がありません。

確かに充電する手間がないのでいいかもしれませんが、なんか腑に落ちないものがあります。

というか個人的には好きではありません。

 

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