水素自動車(水素を燃やして走る自動車)について(2)

30 7月 2016

今から210年前(1806年)には既に水素を燃料として使用する自動車のコンセプトがあり、燃料電池はさらにその5年前の1801年にイギリスのデービー卿によって発明されました。1952年には、イギリスのベーコン氏が燃料電池の実験に成功し同時に特許を取得しました。2016年現在より60年前のことです。ただ、水素自動車として世の中に出るには大きなハードルがありました。一つは航続距離の短さです。液体水素タンクを積載したBMWでは約100km、マツダでは約200kmでした。そのため、ガソリンと水素を切り替えできるような構造になっていて、航続距離を伸ばしていました。もうひとつの問題は、圧縮水素を使うと極端に航続距離が短くなってしまうので液体水素(気体に比べて約12倍の容量)を使用すると相当厳密な断熱をしなければならず、現在の技術では2~3週間で大気開放が起こってタンクは空になってしまいます。

マツダは後に金属に水素を貯蔵する技術を使ってユーノスロードスターに積載しました。現在は使われておらず、詳細は不明です。ただ金属なので重量が嵩み自動車積載には不向きのようです。

 

イギリスデービー卿

燃料電池発明者イギリスデービー卿

 

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水素吸蔵金属搭載水素燃料自動車マツダMX-5

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