トヨタとマツダ?いったいなんのこっちゃ? トヨタとスバルは86・BRZの協力関係で知っていましたが、トヨタとマツダねぇ。
先ず、トヨタとスバルの協調関係のおさらい
2005年にGMとの提携を解消し、トヨタと資本提携を組んだスバル。トヨタは2008年に増資し、現在は富士重工株の16.5%を持つ筆頭株主となっています。
トヨタとの提携で生まれた車といえば、2012年発売の86/BRZが有名です。名前の由来ですが、トヨタ86は、ネーミングは、かつて発売されたAE86(カローラ・レビン、スプリンター・トレノの最後のFRモデルで、マンガ「イニシャルD」で主人公の乗る車として人気がでました)が由来となっています。一方、スバルBRZは、Bはボクサーエンジン(Boxer Engine)、Rは後輪駆動(Rear Wheel Drive)、Zは究極(Zenith)を意味するこのクルマはスポーツカーです。エンジンは、スバルの水平対向4気筒エンジンを搭載し、重心を低く抑えた設計になっています。エンジン自体もスバルの水平対向エンジン(FB20型)にトヨタの直噴技術である「D-4SD」を組み合わせた新開発のFA20型を搭載しています。両車とも富士重工業群馬製作所本工場にて生産されています。水平対向エンジンについては生い立ちから全般的に次のブログで詳細を紹介します。
画像出典:Wikipedia 左:スバルBRZ 右:トヨタ86 もう全く瓜二つで違うのは社名のロゴとクルマの名前だけです。搭載しているエンジンはスバルの水平対向4気筒、排気量2Lです。以下:
トヨタ86
G | GT | GT”Limited | |
新車価格(円)(税込) | 2,647,080/2,623,320 | 3,048,840/2,981,880 | 3,250,800/3,183,840 |
駆動方式 | FR | FR | FR |
エンジン | 2.0L DOHC | 2.0L DOHC | 2.0L DOHC |
最大出力 | 152kw | 152kw | 152kw |
最大トルク | 212Nm | 212Nm | 212Nm |
トランスミッション | 6-Speed SPDS/6MT | 6AT/6MT | 6-Speed SPDS/6MT |
スバルBRZ
RCustomize Package | R S GT |
RA Racing | |
新車価格(円)(税込) | 2,430,000 | 2,678,400〜2,737,800 2,970,000〜3,020,400 3,315,600〜3,375,000 |
2,981,880 |
駆動方式 | RWD | RWD | RWD |
エンジン | 2.0L DOHC | 2.0L DOHC | 2.0L DOHC |
最大出力 | 152kw | 152kw | 152kw |
最大トルク | 212Nm | 212Nm | 212Nm |
トランスミッション | 6MT | 6MT/E-6MT | 6MT |
大分脱線しましたが、ここからトヨタマツダの資本提携のお話しです。
トヨタとマツダが模索する新時代
画像出典:© ITmedia ビジネスオンライン 提供 トヨタ豊田社長とマツダの小飼社長
思い起こせば2015年5月、トヨタ自動車とマツダは突然、両社の協力関係構築をスタートするという記者会見を開きました。以来約2年、提携の内容は厳重に秘匿(ひとく)され、ごく限られた情報が漏れ伝わるだけでした。
2017年8月4日、再び緊急合同記者会見が開かれました。会見の内容は、トヨタとマツダが極めて深い領域での業務提携を行うものでした。まずは株式の相互取得です。総額500億円の株式を取得しあいます。トヨタはダイハツに対してもスバルに対しても、提携先の株式を一方的に取得しており、提携先に株式を取得させたことはありません。
以下、大きく4つの分類で提携に合意しました:
(1)米国での完成車の生産合弁会社の設立
(2)電気自動車の共同開発
(3)コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業
(4)商品補完の拡充
やはり、(2)での意味合いが濃いとみなさん考えておられるようです。新種の車両開発には巨額のお金がかかります。トヨタといえども1社で負担するには大変だと感じたのでしょう。
取り急ぎ、皆さまにはご報告いたします。
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